ネットサービス

新疆ウイグル自治区の偽情報を流すTwitterアカウントが600件以上発見される


中国政府は新疆ウイグル自治区で暮らす人々を迫害しているとして世界中から非難されています。そんな中、調査会社のNisosが「強制労働の否定」など新疆ウイグル自治区に関する肯定的な情報を拡散する不正なTwitterアカウントを648件発見したことを報告しています。

Influencing the Narrative: Nisos Investigates an Inauthentic Xinjiang Twitter Network - Nisos
https://www.nisos.com/blog/xinjiang-twitter-network-report/

Nisosが2022年4月25日に公開した報告書によると、発見された648件のアカウントの88.9%は2021年8月以降に開設されており、複数のアカウントが全く同じ内容のツイートを投稿することもあったとのこと。加えて、多くのツイートに「#xinjiang(新疆ウイグル自治区)」というハッシュタグが付与されていたことも確認されています。

ツイートの一例が以下。3つのアカウントが同一のムービーと共に「Asharさんは新疆ウイグル自治区のマナス県で育ちました。彼女は反中国的な西側諸国やアメリカが主張している新疆ウイグル自治区での強制労働を見たことがありません」という同一の文面が記されており、「#xinjiang」「#humanrights(人権)」「#happiness(幸福)」といったハッシュタグが付与されています。


また、以下の3つの投稿は新疆ウイグル自治区の伝統的な踊りを紹介しています。Nisosは「これらの投稿は新疆ウイグル自治区でのウイグル族の暮らしの良い面を強調しています」と指摘しています。なお、これら2種のツイートを投稿した6件のアカウントはいずれも既に凍結されています。


発見された不正アカウントによるツイートの91.3%は、中国の一般的な就業時間に当たる9時~19時の間に投稿されていたとのこと。また、中国国内ではTwitterへのアクセスが制限されていることから、これらの投稿は中国国外へのアピールを目的としていると考えられています。加えて、Nisosは「中国政府がセンシティブな投稿に対する規制を強化していることを踏まえると、発見されたの不正アカウントは中国政府が管理もしくは支援している可能性が高いです」と指摘しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
中国の強制収容所で激しい拷問や洗脳を経験したウイグル人の証言 - GIGAZINE

Intelが中国の「ウイグル人強制労働」に反対したせいでボイコットに直面してしまう - GIGAZINE

「ウイグル人強制労働」に反対したことについてIntelが中国に謝罪 - GIGAZINE

中国政府が隠ぺいするウイグル強制収容所を衛星写真から発見する手法とは? - GIGAZINE

Huaweiが中国のAI大手Megviiと協力して「ウイグル人アラーム」を開発していたことが機密文書から判明 - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by log1o_hf

You can read the machine translated English article here.