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Facebookがロシアの関与する不審な活動を発見、アカウントやページを大量削除へ


Facebookが、FacebookやInstagram上で不審な行動を行っていた500を超えるロシア関係のページ・グループ・アカウントを削除したことを発表しました。これらのアカウントは、ロシアを起点として、ウクライナ、バルト諸国、中央アジア、コーカサス、東ヨーロッパ、中央ヨーロッパでの不正な情報発信のため利用されていたとFacebookは述べています。

Removing Coordinated Inauthentic Behavior from Russia | Facebook Newsroom
https://newsroom.fb.com/news/2019/01/removing-cib-from-russia/

Facebookによるとロシア起点の不審な活動は大きく2つ。そのうち1つはウクライナに特化したもので、もう1つは複数の国や地域にまたがって活動するものだとのこと。これらの不審な活動は、「自分たちの活動を他人に誤解させるため」にネットワークを構成するという同じ手法が用いられていたとのこと。

Facebookはアメリカの法執行機関からの助言を受けて、ウクライナで運営されているネットワークに関して、Facebookは26のFacebookページ、77のFacebookアカウント、4つのグループと、41のInstagramアカウントを削除しました。削除されたアカウントでは、「ウクライナを代表する」という名目で、ウクライナのニュース記事をシェアしつつ、偽のアカウントを操作していたとのこと。


削除されたアカウント・ページを少なくとも1つフォローしていた約18万ものFacebookアカウントがあり、5万5000以上のInstagarmアカウントがあったとのこと。FacebookやInstagaramに出稿された広告は、最も古いもので2018年1月に出稿されており、最新のものは2018年12月のものでした。FacebookやInstagaramに出稿された広告費は2万5000ドル(約280万円)相当で、すべてルーブルで支払われていたそうです。

さらに、Facebookはバルト諸国、中央アジア、コーカサス、東ヨーロッパ、中央ヨーロッパで不正なネットワークを構成していた289のFacebookページ、75のFacebookアカウントを削除しました。これらのアカウントはロシア・モスクワに拠点を置く通信社Sputnik(スプートニク)の従業員に関係があるとFacebookは明かしています。


削除されたアカウント・ページを少なくとも1つフォローしていたアカウントは約79万件あるとのこと。削除されたページでは、190近くのイベント開催が発表されており、最も古いものは2015年8月で、最新のものは2019年1月に予定されていたそうです。ただし、Facebookはイベント自体が実施されたかどうかについては確認できなかったと述べています。

なお、Facebookの発表に対してSputnikは事実関係を否定して「Facebookの決定は明らかに政治的なもので検閲に等しい」と反論しています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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