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FacebookのGitHubリポジトリがロシアを応援する反米・反ウクライナのコメントのスパム攻撃を受ける


FacebookのMetaが運営しているユーザーインターフェイス用のJavaScriptライブラリ「React」のGitHubリポジトリがロシアを応援するメッセージのスパム攻撃を受けていると判明しました。メッセージは反米・反ウクライナ的な内容を英語や中国語で書いたものとなっています。

Don't bring politics to React · Issue #23402 · facebook/react · GitHub
https://github.com/facebook/react/issues/23402

ReactのGitHubリポジトリに投稿されたコメントは大半は「オープンソースコードリポジトリは政治とは無関係の立場を貫くべき」という内容ですが、「ラクシャサの民は必ずやヨーロッパの偽善者どもやアメリカの強盗たちを殺すだろう」「Reactはナチスを支援していると聞きました」「米国が行った戦争は、何万人もの民間人を犠牲にしている。これがなぜ非難されない?」「ウクライナの戦争はアメリカが原因だ!」などといった英語や中国語のコメントがスパム的に投稿されているとのこと。

Reactがこの種のスパムの標的とされている理由は不明ですが、Reactの公式ページ上部に「ウクライナへの人道的支援に協力しましょう」という、Facebookで行われているウクライナへの募金キャンペーンへのリンクが追加されたことが一因となった可能性があります。

React – A JavaScript library for building user interfaces
https://reactjs.org/


FacebookのReactチームの一員であるダン・アブラモフ氏は、ReactのGitHubレポジトリのスレッド上で「ウクライナではわずか一週間で100万人もの人々が難民となっており、子どもを含む多くの人々が地下シェルターに避難し、凍えるような気温や物資不足と戦っていると伝えられています。Metaのオープンソースチームは共同でウクライナへの人道支援を行うというスタンスをとっており、Reactチームもこのスタンスを支持しています。ある危機に関してメッセージを発しても、別の危機の影響を受けている人々を傷つけるとは考えていません。従って、ウクライナ以外に対する支援活動を提案するというのは自由のうちですが、スレッド乱立やコメントのスパムでレポジトリに負荷をかけるというのはGitHubの利用規約違反ですので、GitHub側がこうした投稿を削除する予定です」と述べ、スレッドロックの措置を講じました。


なお、報道時点ではスパムと判定されたコメントはすでに削除されているとのことです。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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