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超ハイエンドGPU「RTX 3080 Ti」とフラッグシップCPU「Core i9-12900HK」を搭載したハイスペックすぎるゲーミングノートPC「GE76 Raider」の海外レビューまとめ


NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce RTX 3080 Ti」とIntel・第12世代Coreプロセッサの最上位CPU「Core i9-12900HK」を搭載したゲーミングノートPC「GE76 Raider」がMSIから2022年2月17日に日本向けに登場します。大型ファンなどによる高い排熱効率を求められるハイスペックGPUを詰め込んでしまったGE76 Raiderのレビュー記事を複数の海外メディアが公開していたので、要点をまとめてみました。

Intel Alder Lake-H Core i9-12900HK Review: MSI's Raider GE76 Goes Hybrid
https://www.anandtech.com/show/17223/intel-alder-lake-h-core-i9-12900hk-review-msi-raider-ge76-goes-hybrid

MSI GE76 Raider Review: Intel Core i9-12900HK and RTX 3080 Ti Tested | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/reviews/msi-ge76-raider-intel-core-i9-12900hk-rtx-3080-ti

Intel Core i9-12900HK With RTX 3080 Ti Review: MSI's GE76 Raider Laptop Screams | HotHardware
https://hothardware.com/reviews/core-i9-12900hk-msi-ge76-raider-review

◆GE76 Raiderの仕様
GE76 Raiderの最上位機種に搭載される「Core i9-12900HK」は、Intelが公式発表で「AppleのM1 Maxより高速」と豪語するほどの高性能CPUです。また、同じく最上位機種に搭載されるGPU「RTX 3080 Ti」は記事作成時点ではNVIDIAのゲーミング向けGPUの中で3番目に高い性能を誇り、「RTX 3080 Ti」を採用した各社のグラフィックボードには、その性能を引き出すための大型ファンや水冷クーラーが搭載されています。GE76 Raiderでは、そんな高性能すぎるCPU&GPUを持ち運び可能なノートPCに詰め込んでいるわけです。

MSIの公式製品ページに記されているGE76 Raider最上位機種の詳細なスペックは以下の通り。

型番GE76-11UH-598JP
OSWindows 11 Home
ディスプレイ17.3インチ、WQHD(2560×1440),240Hz
CPUCore i9-12900HK
GPURTX 3080 Ti
メモリ32GB(16GB×2)
SSD1TB(M.2 NVMe)
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
BluetoothBluetooth5.2
スピーカーステレオ2スピーカー&2ウーファー
ウェブカメラ207万画素(マイク内蔵)
I/OポートSDカードリーダー(SDXC対応)
USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)×1
USB3.2 Gen2 Type-A×1
USB3.2 Gen1 Type-A×2
Mini Displayport×1
HDMI×1
ヘッドホン出力/マイク入力×1
バッテリーリチウムイオン、99.9Whr、6250mAh
寸法幅397mm×奥行き284mm×高さ25.9mm
本体質量2.9kg


◆ゲーミング性能
海外メディアのAnandTechは、GE76 Raiderで多様なゲームをプレイした際の平均フレームレートを検証しています。例えば、オープンワールドRPG「アサシン クリード ヴァルハラ」を解像度1980×1080の最高画質設定でプレイした際の平均フレームレートは以下の通り。「RTX 3080 Ti」と「Core i9-12900HK」を搭載したGE76 Raiderの平均フレームレートは91fpsで、「RTX 3080」と「Core i9-11980HK」を搭載した下位機種のGE76 Raider(82fps)やAMD製CPU&GPUを搭載したASUSのゲーミングノートPC(79fps)と比べて高いフレームレートを記録しました。


同じゲームを解像度2840×2160、高画質設定にすると、「RTX 3080 Ti」と「Core i9-12900HK」を搭載したGE76 Raiderの平均フレームレートは55fpsを記録。持ち運び可能なノートPCにもかかわらず大作RPGを4Kで十分なフレームレートを保ちながら遊べるというモンスタースペックぶりを発揮しました。


◆クリエイティブ性能
海外メディアのTom's Hardwareは、定番ベンチマークソフト「Geekbench 5」を用いて、GE76 Raiderのクリエイティブタスクの実効性能を測定しました。測定の結果、「RTX 3080 Ti」と「Core i9-12900HK」を搭載したGE76 Raiderのシングルコアスコアは1833で、マルチコアスコアは1万3456となり、特にマルチコア性能が前世代のCPUと比べて大きく伸びていることが分かりました。


◆バッテリー性能
Tom's Hardwareは、画面の明るさを150nitに設定して「ビデオストリーミング」「ウェブページの閲覧」「OpenGLグラフィックテストの実行」といった操作をバッテリー駆動時に実行し、バッテリー性能を検証しました。その結果、「RTX 3080 Ti」と「Core i9-12900HK」を搭載したGE76 Raiderは4時間5分動き続けたとのことで、前世代のGE76 Raiderより1時間以上バッテリー持続時間が長くなっています。


◆その他の気になる点
海外メディアのThe Vergeは、GE76 RaiderがHDMIや有線LANポート、Mini Displayportなど多くの接続規格に対応していることを称賛しています。一方でGE76 Raiderの重量が2.9kgという持ち運びが苦痛なレベルの重さであることには苦言を呈しています。


また、Tom's HardwareがサーモグラフィーでGE76 Raiderの底面の温度を測定した結果、最も高温な部分では50度に達していたとのこと。Tom's HardwareはGE76 Raiderを使う際は膝の上ではなく机の上で使うように推奨しています。さらに、GE76 Raiderに負荷をかけるとファンが非常に大きな音が鳴らすことから、ヘッドセットの装着をオススメしています。


GE76 Raiderは、日本では2022年2月17日に発売予定。記事作成時点では「RTX 3080 Ti」と「Core i9-12900HK」を搭載した最上機種をAmazon.co.jpにて税込48万9800円で予約可能です。

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in ハードウェア, Posted by log1o_hf

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