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次世代Apple Silicon搭載の「MacBook Pro」海外レビューまとめ、M1 Proチップの実力は?


2021年10月26日、Appleが2021年度モデルの「MacBook Pro」を発売しました。この発売にあわせて海外IT系ニュースサイトが「MacBook Proを使ってみた」というレビューをそれぞれ投稿しているので、その評価をまとめてみました。

MacBook Pro with M1 Pro and M1 Max impressions: giving the people what they want - The Verge
https://www.theverge.com/22744023/macbook-pro-2021-m1-pro-m1-max-impressions

MacBook Pro 2021 (14-inch) review: Finally | Tom's Guide
https://www.tomsguide.com/reviews/macbook-pro-2021-14-inch

14-inch MacBook Pro (M1 Pro) review: Life just keeps getting better for Mac users | Macworld
https://www.macworld.com/article/546363/14-inch-macbook-pro-m1-pro-review.html

外観面では従来のMacBook Proと似通っているものの、全体的により直線的なデザインとなり、分厚くなったとのこと。底面にはごく薄いラバーソールが4カ所に配されており、中央部に「MacBook Pro」という刻印が入っています。


たびたび議論を呼ぶポートについては、今回のMacBook ProはSDカードスロットとHDMIポートを備えています。ただし規格的にはSDカードスロットはUHS-IIIではなくUHS-II、HDMIは2.1ではなく2.0と最先端規格から一世代遅れ。そのほかには、従来モデル同様にThunderbolt 4ポート3つが続投となっただけでなく、磁石でくっつく充電ポート「MagSafe」が復活しました。


外見的な設計変更の中でも特に注目すべきとされているのが、ファンクションキー周りを液晶タッチディスプレイにしたTouch Barが廃止され、物理ファンクションキーが復活した点。各社はTouch Barについて「ほとんど役に立たなかった」「Touch Barを消した瞬間を一般配信していれば拍手喝采だっただろう」と述べ、シンプルかつ期待通りに動作する今回の物理ファンクションキーを褒めあげています。キーボード全体としては、Appleが「メカニカルキーボードのような質感」とうたった点には疑問符が投げかけられており、実際には普通のノートPCのキーボード水準とのこと。


ディスプレイにも大きく手が加えられており、iPad Proにも使われているミニLED採用した「Liquid Retina XDRディスプレイ」は、最大1000ニトの持続輝度、1600ニトのピーク輝度、100万対1のコントラスト比を実現。暗部を精細に表現して明部は反射するような明るさで表現する「Extreme Dynamic Range」や最大120Hzの可変リフレッシュレートに対応した「ProMotion」も搭載されています。

この中でも特筆されるのが、ベゼルが薄くなってノッチが追加されたという点。以下の画像は2021年版・14インチモデルのMacBook Pro(左側)と2020年版・13インチモデルのMacBook Proを並べたもので、比較するとベゼルがかなり縮小されましたが、2021年版のMacBook Proには上部中央にノッチが加わっていることが見て取れます。


このノッチに搭載されているのは1080pカメラで、2020年モデルの720pカメラに比べてより精細な自撮りが行えるようになりました。Tom's Guideが撮影したそれぞれのカメラによる自撮りが以下で、左側が2021年版モデル、右側が2020年版モデルによる画像です。それぞれの画質差について、Tom's Guideは「どちらが2021年版モデルでどちらが2020年版モデルなのかを言うまでもない」と形容しています。


一方、The Vergeは「この1080pカメラは従来の悲惨な品質に比べれば進歩を見せたが、しょせんはノートPC用カメラといったところで、iPhoneのインカメラには遠く及ばない」とやや否定的な論調でしたが、この否定と対比する形で「スピーカーは6つも搭載されており、空間オーディオにも対応している上、音質・音量ともに素晴らしい」と褒めあげました。

性能面では新たに登場した次世代Apple Sillicon「M1 Pro&M1 Max」を搭載している点が注目を集めています。Macworldが掲載したGeekbench 5によるベンチマークの結果が以下。M1チップに比べて、M1 ProチップがAppleの「70%の性能向上」という主張に近い65%の性能向上を達成していることが示されています。

14-inch M1 Pro MacBook Pro Geekbench 5
Infogram


他方、GPUについてのベンチマーク結果が以下。「Rise of the TombRaider(ライズ オブ ザ トゥームレイダー)」「Civilization VI(シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI)」はIntel向けに調整されたという経緯があるため、ディスクリエートGPUとして8GB AMD Radeon Pro 5500Mを備えたCore i9搭載モデルがM1搭載モデルよりも良いスコアとなっていますが、M1 Proチップ搭載モデルはさらにそれを超える結果をたたき出しており、M1チップに比べればはるかに性能が向上していることがわかります。

14-inch M1 Pro MacBook Pro Videogame benchmarks
Infogram

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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