GeForce RTX 3060&第10世代Core i7搭載でゲームプレイ&録画も軽々こなせるMSIのゲーミングノートPC「GF65-10UE-258JP」レビュー
MSIから、第10世代のIntel Core i7プロセッサとNVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載した、薄型・軽量ゲーミングPC「GF65 Thin 10U」シリーズの最新機種「GF65-10UE-258JP」が登場しました。
パワフルなゲーミングPCはどうしても重量がかさばる中で、本体重量2kgを切っており、一方で上述の通り性能・機能はしっかりと押さえているPCということなので、実際に触ってみました。
MSI アルティメットノート ゲーミングノートPC GF65 Thin - GeForce RTX 30
https://jp.msi.com/Laptop/GF65-Thin-10UX
外箱はこんな感じ。
本体とACアダプタ、電源ケーブル。
本体重量は実測で1926g。
ACアダプタは493g。
電源ケーブルは99g。合計で2.5kg強あります。
本体左側面に電源入力端子とHDMI端子。
正面はインジケーターを含め何もなく、天板を開きやすいようにちょっとだけ中央部にくぼみがあるだけ。
本体右側面にマイク/イヤホン共用端子、USB 3.2対応のType-Aポートが2つ、同じくUSB 3.2対応のType-Cポートが2つ、有線LAN用のイーサネットポート。
背面は左右に排熱口があるのみ。
底面はかなり大胆にあちこちにスリットが入っていて、内部の冷却パイプなどが見えています。
天板を開くとこんな感じ。
キーボードは黒ベース。キートップの文字と側面が赤く、かなり視認性は高め。キー配置は左下がCtrlキーで、Fnキーは右Altキーと右Ctrlキーの間。また、Fnキーと同時押しで使う機能の配置がやや独特な印象です。Homeキー、PageUpキー、PageDownキー、EndキーがEnterキーのある列より右側に縦に配置されています。
電源を入れるとこんな感じ。ディスプレイはリフレッシュレートが144Hzで、ブレや残像感が少なくeスポーツをやるにもってこい。
「Geekbench 5」を用いてベンチマークを行ってみました。
まず、CPUベンチマークの結果は以下の通り。搭載CPUはIntel Core i7-10750Hで、ベース動作周波数は2.60GHz。
シングルコア | マルチコア | |
---|---|---|
総合スコア | 1261 | 4531 |
暗号化処理 | 1646 | 5126 |
整数演算 | 1185 | 4335 |
浮動小数点演算 | 1361 | 4856 |
マルチコアスコアの詳細はこんな感じです。
「NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU」は3つのAPIでベンチマークを行いました。OpenCLのスコアは87786。
Vulkanのスコアは56158。
CUDAのスコアは93633。
「PerformanceTest」でも同様にベンチマークを実施しました。
総合スコアは4022。
ノートPCとしてはわりと高めのスコアです。
CPUスコアは9977。
これはCPUの位置づけ通りの結果という感じ。
2Dグラフィックススコアは422。
およそ中位ぐらいの性能といった感じ。
3Dグラフィックスコアは12822。
こっちは圧倒的な性能差を見せつけました。ベンチマーク中のデモ映像がまさに「ヌルヌル動く」という印象でした。
メモリスコアは3343。
これもまた高めのスコア。
ディスクスコアは13249。
ここはSamsungのSSD搭載PCにはやや劣る結果となりました。
「PassMark BurnInTest」での負荷試験も実施しました。
テストにあたって、PCが発熱を抑えるバランス設定になっていては意味がないので、システム管理ソフト「Dragon Center」でパフォーマンス重視の設定にしておきます。初回起動時は利用規約への同意が必要なので、最下部までスクロールして「次へ」をクリック。
同じく最下部までスクロールして「私はMSI利用規約とプライバシーポリシーを読み、同意します」にチェックを入れ「OK」をクリック。
「スキップ」をクリック。
モニター画面になり、現在のCPU使用率・GPU使用率などが表示されました。右上の「Scenario」をクリック。
「Extreme Performance(パフォーマンス重視)」「Balanced(バランス重視)」「Silent(静音重視)」「Super Battery(バッテリー稼働時間重視)」「User(ユーザー設定)」の5つがあるので、「Extreme Performance」にします。
そして負荷試験を実施。途中、CPUが80度近くまで上がる場面はあったものの、温度はおおむね60度ほどで安定。
無事、エラーなく完走しました。
本体の熱分布はこんな感じ。
キーボードの上の方、キーがないあたりが38度ちょっと。
キーボード中央部は36度ちょっと。ゲームをプレイしていて、ずっと手を置いているとホカホカしてくるものの、熱くて手を置けないことにはならない、という感じ。
本体左側面の排熱口は44度ぐらい。
本体背面は50度弱。
ACアダプタは40度ほどでした。
ちなみに、底面側はこんな感じ。後方への排熱はやはり50度近いのですが、全体的にうまく冷却できているのがわかります。
MSIが「初めてのゲーミングPC」として推奨するだけあり、いろいろなPCゲームをプレイしましたがパフォーマンスで不満を感じる部分はなく、安定してプレイを楽しめました。
また、基本的には「Extreme Performance」の設定でゲームをプレイしましたが、CPU・GPUにそこまで負荷がかかることがなかったのか、ファン音が気になるタイミングはほとんどありませんでした。以下のムービーは、前半がPCゲームを普通にプレイしている状態、後半はあえてファン音が大きくなるようにPCゲームをプレイ&そのプレイを録画+αで負荷のかかった状態で撮影しています。ゲームのBGMやエアコン音もない環境で撮影しているため音が大きく聞こえますが、実際にゲームをスピーカーから音を出してプレイしていると、音はこれほど目立ちません。
MSIのゲーミングノートPC「GF65-10UE-258JP」のファン音 - YouTube
残念だった点は、1つがタッチパッド全体がカチカチとクリック可能なのに対して実際に左クリック・右クリックとして機能するのは下の方だけなので、「クリック音はしているのに反応しない」となってしまうケースがあったこと。
もう1つは、天板もパームレスト部分もヘアライン加工の施された黒いアルミ合金になっていて、皮脂汚れが目立ちやすいということです。
ただし、これだけの性能を備えながらも価格は20万円を切ってくるということで、「それぐらい、外付けマウスを使うから気にしない」「どうせ誰かに見せびらかすわけじゃないから構わない」と割り切れるのであれば、安定のマシンであることは間違いありません。
GeForce RTX 3060を搭載したMSIのゲーミングノートPC「GF65 Thin」シリーズで、第10世代Core i7プロセッサを採用した「GF65-10UE-258JP」は、Amazon.co.jpでの販売価格が17万9800円。記事掲載時点では一時的に在庫切れ・入荷時期未定となっています。
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