カスタム版AMD Ryzenプロセッサ搭載の「Surface Laptop 4」レビュー
Microsoftから「Surface」シリーズの新モデルとして、タッチスクリーンを備えたラップトップPC「Surface Laptop 4」が登場しました。15インチモデルにはAMD Ryzen Microsoft Surfaceエディション プロセッサが搭載されているということで、実際に触ってみました。
新しい Surface Laptop 4: 超薄型のタッチスクリーンのノート PC - Microsoft Surface
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/surface-laptop-4/946627fb12t1
◆外観
「Surface Laptop 4」と新しくなった「Surface ペン」の箱はこんな感じ。
「Surface Laptop 4」の内容物はこんな感じで、本体とACアダプタ、説明書やライセンス書類一式。
本体寸法は339.5mm×244mm×14.7mm。手前側にはポート類は何もありません。
向かって左側には、ヒンジに寄った側からUSBポート、USB Type-Cポート、イヤホンジャックがあります。
向かって右側にはSurface Connectのポート。
マグネット内蔵のコネクタが……
ぴったりとくっつきます。
ACアダプタにはUSBポートがあります。
ヒンジのある背面側は何もなし。
底面も出っ張りなどはほとんどなく、ヒンジに沿って排熱スリットが並んでいます。
ヒンジは軽く、片手ですっと開くことができます。
キーボードはストローク浅めのアイソレーションキーボード。配置は左下がCtrlで、右Ctrlキーがない代わりに右Altキーがあるタイプ。
電源を入れるとこんな感じ。画面は10点マルチタッチ対応で、縦横比は3:2です。
本体重量は実測値で1555g。
ACアダプタを含めると1866g。
一方、これが新しくなった「Surface ペン」。手に持つとこんな感じ。
重さは20g。
マグネット内蔵で、天板の一部に貼り付けることが可能です。ディスプレイのベゼル部などにはくっつかないというのは、Surface Laptop 3と同じ。
実際に使ってみるとこんな感じでした。
「Microsoft Surface Laptop 4」でSurfaceペンを使ってみた - YouTube
◆ベンチマーク
「Geekbench 5」でSurface Laptop 4の性能を測ってみました。
CPUベンチマークを行ったところ、シングルコアのスコアが561、マルチコアのスコアが4096でした。
シングルコアパフォーマンスの詳細は暗号化スコアが1054、整数演算スコアが499、浮動小数点演算スコアが613。
マルチコアパフォーマンスの詳細は暗号化スコアが2364、整数演算スコアが4040、浮動小数点演算スコアが4505。
計算能力ベンチマークはAPIが2種類あります。APIの1つ、OpenCLの場合のスコアは14745。
もう1つのVulkanだと、スコアは17896でした。
「PassMark PerformanceTest」でもベンチマークを行いました。トータルは「4712」。
過去にベンチマークを行った「VAIO Z SIGNATURE EDITION」、およびビジネス用PCの定番であるLet'snoteのCF-SV8との比較を行ってみました。VAIO Zをわずかに上回るスコアであることがわかります。
CPUのスコアは「18140」。
これも同様に、他の2機種を上回っています。
2Dグラフィックスのスコアは「657」。
3Dグラフィックスのスコアは「2570」。
これはVAIO Z SIGNATURE EDITIONのスコアが上となりました。
メモリーのスコアは「2287」。
これはCF-SV8に近いスコアで、VAIOとは大きな差がつきました。
ディスクのスコアは「14900」。
ここはあまりスコアが伸びませんでした。
「PassMark BurnInTest」による負荷試験も行ってみました。初期設定の6項目を60分間行いましたが、エラーはなし。
温度は最高で77度と、エラーは出なかったもののかなり上昇しました。
負荷試験中に「FLIR ONE」で温度を測定したところ、キーボード表面はおおよそ40度以上。
特に熱いところは47度ほどに達していました。
ACアダプタは43度ほどでした。
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