Acer Aspire新モデルでベーシック用途向けの「A315-23-F38AU/K」を徹底的にベンチマークしてみた
AcerからノートPC「Aspire」の新モデル「A315-23-F38AU/K」が、2021年2月18日(木)に登場しました。書類作成やウェブ閲覧などの一般的用途に最適で、税込5万4800円で購入できるこのモデルを、いろいろチェックしてみました。
A315-23-F38AU/K | acer
https://acerjapan.com/notebook/aspire/aspire3/A315-23-F38AUK
ベーシックな用途中心の方におすすめ!AMD 製プロセッサー搭載、基本性能をおさえたスタンダードノートPC Aspireの新モデルを発売 | acer
https://acerjapan.com/news/2021/01A004
◆外観
外箱はこんな感じ。
本体&ACアダプタ
本体寸法は約363.4×19.9×250.5mm。本体正面にはスイッチなどの類いは一切ありません。
向かって右側面にイヤホンジャック、USB 2.0ポート、電源インジケーター、ケンジントンロック用のセキュリティスロットがあります。
電源を接続するとこんな感じで光ります。アクセスランプはなく、本体で光るのはこのインジケーターだけ。
背面は一面がヒンジになっています。ディスプレイは180度開くことができます。
向かって左側面には電源(DC)ジャック、イーサネットポート、HDMIポート、USB 3.2ポート×2があります。
ディスプレイを開いたところはこんな感じ。ディスプレイサイズは15.6インチ。
キーボード部分はこのような感じ。配置の左下はCtrlキー、その右隣がFnキーとなっています。上段のファンクションキーには各種ショートカットが割り当てられていて、初期設定だとファンクションキーとしての役割よりショートカットが優先されます。
底面はこんな感じ。ヒンジ寄りの部分に大きく排熱スロットが空いています。
スリットからはヒートパイプが見えています。
重さは実測で1676g。
片手持ちはちょっと危険です。
キー配置右上が電源ボタン。長押しで電源オンです。
Windows初期設定の中で、Acer IDの作成&製品登録の手順があります。スキップして、後からAcer公式サイトで登録することも可能です。設定時にMicrosoftアカウントを追加していた場合、最初からMicrosoftアカウントの情報が入力されています。
◆ベンチマーク&各種テスト
まずはGeekbench 5でベンチマークを行ってみました。
CPUスコアは、シングルコアが「746」、マルチコアが「1400」。
システム情報はこんな感じ
搭載プロセッサはAMD Athlon Silver 3050U。
搭載メモリは6GB。
シングルコアのスコアで、暗号化処理が「1524」、整数演算が「656」、浮動小数点演算が「810」。
マルチコアのスコアで、暗号化処理が「2199」、整数演算が「1262」、浮動小数点演算が「1567」。
APIがOpenCLのときの計算能力スコアは「3232」。
細かい内訳はこんな感じ。
APIがVulkaのときの計算能力スコアは「3436」。
同じく内訳はこんな感じ。
続いては「PassMark PerformanceTest」を走らせてみました。総合スコアは「1551」。パーセンタイルが「19%」というのは、全体の中で下位19%に位置することを意味します。
中でも、CPUがやや低めなようです。
2Dグラフィックスは23%。
3Dグラフィックスは10%。ベーシック用途向けのこのPCで3Dゲームをやる人はいないと思いますが、実際、プレイするのは厳しそう。
メモリは13%。
ディスクのスコアは高く、パーセンタイルは62%
PerformanceTestレビュー時に使ったPanasonic CF-SV8をベースラインとしてスコアを比較した結果は以下のような感じになりました。
ちなみに、CF-SV8は価格が20万円台後半から30万円台のビジネス用途向けノートPCで、スコアは「勝って当然」といえます。
また、負荷試験ソフト「PassMark BurnInTest」は、室温を25度に調整した部屋で1時間走らせてみました。テスト項目は初期設定と同じ6つ。
テスト開始からの温度推移はこんな感じ。このあともCPU温度は50度台から上がることはありませんでした。
テストはエラーを出すことなくクリアしました。
◆使用時の温度
なお、負荷試験中に「FLIR ONE」を使って、外部の温度もチェックしてみました。表側はディスプレイが温かく、36度ほど。
ACアダプタ部分は33.8度。
底面はさすがに排熱中ということもあり40度を超えていました。
最も熱かったのは排熱スリット周辺ではなく左スピーカーの後方、キーボード側でいうと「AMD Athlon Silver」のシールがあるあたりで、50度超えでした。
スコア的にはCF-SV8に負けているものの、価格差やスペックさを考えるとこれは当然の結果であって「Aspire A315-23-F38AU/K」の価値を損なうものではありません。一般的用途で使うにおいては大きな支障があるわけではないので、「1日10数時間はバッテリー駆動で使いたい」や「3Dをぐりぐり動かす用途に用いる」といった特別な使い方をしない限りは、十分に役立ってくれるはずです。
なお、「ファンクションキーを普通に使いたい、ショートカットはFnを押しながらでOK」という場合は、PC起動時にF2を押し続けてBIOSメニューを開き、「Function key behavior」を「Media Key」から「Function Key」に変更してください。
そのあと、「Exit」を選び、「Exit Saving Changes」で設定を保存してPCを起動すればOK。なお、元に戻すときはキーの機能が入れ替わっているので、BIOSメニューに入るときには「Fn+F2」を押す必要があります。
「A315-23-F38AU/K」は税込5万4800円で販売されています。
価格.com - Acer Aspire 3 A315-23-F38AU/K 価格比較
https://kakaku.com/item/K0001333309/
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