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古いアニメをAIで美麗に生まれ変わらせる「Aiarty Video Enhancer」使ってみたレビュー、簡単操作で低解像度の動画を4Kに高画質化


簡単操作で低解像度の動画を4K解像度に高画質化することができるソフトウェアが「Aiarty Video Enhancer」です。動画の高画質化だけでなくノイズ除去やピンボケ補正、ディテール再現、スローモーション、音声ノイズ除去、色補正などさまざまな処理をAIを用いて実行できるということで、実際に使ってみました。

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・目次
1:インストール&ライセンス登録
2:使ってみた
3:まとめ

◆1:インストール&ライセンス登録
Aiarty Video Enhancerの配布ページにアクセスして「今すぐ無料で始める」をクリック。


すると「aiarty-video-enhancer.exe」という実行ファイルがダウンロードできました。ファイルサイズは381MB。これをダブルクリックして起動します。


「インストール」をクリック。


インストールが完了したら「開く」をクリック。


初回起動時は以下のようにライセンス登録画面が表示されます。「後で通知する>>」をクリックすると無料版を利用可能ですが、無料版には「動画を処理できる時間は2分」や「書き出した動画には透かしが追加される」といった制限が存在するため、今回は有料版を利用します。


有料版を購入する際に利用したメールアドレスを「ライセンス対象」に、発行されたライセンスコードを「ライセンスコード」に入力したら「登録」をクリック。


以下の画面が表示されればOKです。


◆2:使ってみた
というわけで実際にAiarty Video Enhancerを使ってみます。画面中央にある「+」をクリック。


ウィンドウが開くので、高画質化したい動画を選択して「開く」をクリック。


すると以下のように画面中央に高画質化のビフォー(左)アフター(右)が表示されます。


次は、画面右端にあるメニューから処理に利用するAIモデルを選択したり、どういった処理を行うかを選択したりします。「ハードウェア」ではCPUとGPUのいずれかを選択。グラフィックボード搭載PCなら断然GPUを選択した方が処理が高速です。


「AIモデル」では処理に利用するAIモデルを選択します。


選択できるAIモデルは3種類で、それぞれのAIモデルの種類と特徴は以下の通りです。

・MoDetail-HQ v3
MoDetail-HQ v3は映像の鮮明度を高め、細部まで精密に描写するために設計された高性能モデルです。拡散モデルによるリアルな描写と、敵対的生成ネットワーク(GAN)による高精度な再構成を組み合わせることで、ぼかしやノイズを除去しつつ、質感豊かなフレームを生成することができます。特に髪の毛、花、屋外の植物など細部表現が重要なコンテンツに最適です。

・Smooth-HQ v3
Smooth-HQ v3は、純粋な拡散技術によって実現されたモデルで、自然な質感や本来の色味を保ちながら、ノイズ除去やぼかし軽減をバランスよく行います。過度な処理を避けつつ、細かなノイズや欠点をやさしく取り除くため、日常的な映像に柔らかく清潔感のある仕上がりを与えるのに最適です。人物映像や中程度のクオリティの映像など、自然で滑らかな表現を求める場面に適しています。

・SuperVideo vHQ
SuperVideo vHQは拡散モデルとGAN技術の強みを融合させ、極端な低照度環境でのノイズ除去に特化して設計されたモデルです。夜空、夕暮れ後の都市風景、暗い室内映像など、非常に暗いシーンにおいても、業界トップクラスのノイズ除去性能とディテール復元力を発揮します。暗所での撮影映像やザラつきの多い映像をプロ品質で改善したいときに最適です。

「拡大」では動画の解像度を元のものから何倍に拡大するか、あるいは指定の解像度にアップコンバートすることが可能。


「強度」ではAIモデルの強度とシャープネスレベルを調整可能。初期設定では「1.00」となっており、数値を下げると高画質化処理の効果とシャープネスが弱まり、自然な仕上がりに変わるため、好みのバランスを見つける必要があります。


「ステップモード」を有効にすると、AIは動画を小さなチャンク(分割された部分)ごとに処理するようになります。これにより、全体的な画質が向上し、VRAMの使用量を大幅に削減することが可能。なお、「ステップモード」はGPUメモリが限られているユーザーや、高解像度映像を扱う場合に特に有効ですが、推論速度は遅くなるので注意が必要です。


「Turbo」は処理速度を最大限に最適化し、高画質化処理を高速化するのに適したモード。なお、VRAMの消費が増え、ディテールの精密さがやや低下するという欠点もあります。


「編集」では動画の回転・反転、クロップ、強制インターレース解除などが可能。


「カラー」では色補正・色濃度・色合い・露光・コントラスト・彩度・ハイライト・シャドウ・ホワイト・ブラックを使って動画の色味を編集できます。


「フレーム補間」では動画のフレームレートを変更したり、動画をスローモーションに変換したりすることが可能。


HDR - (実験機能)」ではAIモデルを活用してSDR動画をHDR動画に変換することができます。


音声ノイズ除去」では、ディープラーニングを活用して複雑な環境下でも音声とノイズをインテリジェントに分離できる「VoiceFilter」と、従来の音声処理技術とディープラーニングを組み合わせた軽量モデルの「RNNoise」のいずれかを選択して、音声ノイズの除去が行えます。「減衰限度(dB)」を上げるとより多くの音声ノイズを除去できますが、音質は低下。「ポストフィルタの閾値」では、初期のノイズ抑制後に追加で除去されるノイズの量を調整することができます。


「書き出し設定」ではファイル形式・動画コーデック・音声コーデックを設定可能。Aiarty Video Enhancerで出力可能なファイル形式は「MP4」(初期設定)と「MOV」、動画コーデックは「H.264」「H.265」(初期設定)「AV1」、音声コーデックは「AAC」(初期設定)「MP3」です。「選択項目を書き出す」をクリックすれば、動画の出力が可能となっています。


今回は、パブリックドメインとなっている1941年公開のウッディー・ウッドペッカーが登場する映画「Pantry Panic」を高画質化してみます。Pantry Panicはウッディー・ウッドペッカーの公式YouTubeチャンネルで配信されており、パブリックドメインのためインターネット上で自由に改変・配布可能です。これをダウンロードしてAiarty Video Enhancerを使って高画質化してみました。なお、YouTubeからダウンロードした動画の解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)で、長さは6分53秒、ファイルサイズは65.6MBです。

Woody Woodpecker | Pantry Panic | Full Episodes - YouTube


Aiarty Video EnhancerでフルHDの動画を4K(3840×2160ピクセル)に高画質化してみました。利用したAIモデルは「Smooth-HQ v3」で、「Turbo」を有効に、書き出し設定はファイル形式が「MP4」、動画コーデックが「H.265」、音声コーデックが「AAC」とすべて初期設定のままです。動画処理にNVIDIAの「GeForce RTX 5070Ti」を利用したところ、動画の出力はわずか11分で完了。4Kに高画質化された動画のファイルサイズは781MBでした。

簡単操作で動画を高画質化できる「Aiarty Video Enhancer」でアニメを美麗に変換してみた - YouTube


元動画(左)と高画質化した後の動画(右)のワンシーンを切り出して、同解像度に縮小して比較したのが以下の画像。中央のスライドバーを左右に動かすと、高画質化によりノイズが軽減され、文字のぼやけが減り読みやすくなっていることがよくわかります。


別のシーンで比較すると以下の通り。ウッデイ・ウッドペッカーが明らかに高画質になりました。


なお、内蔵GPUのIntel UHD Graphics 620で処理を行った場合、1時間以上待っても動画の処理がほとんど進まずいつ動画が出力できるのかわからないレベルで、NVIDIAの「GeForce RTX3060」を利用した際は動画の出力に2時間30分ほどかかったため、ハイスペックなGPUで処理すればするほど出力にかかる時間は劇的に短縮できそうです。

◆3:まとめ
実際にAiarty Video Enhancerを使ってみると、どのAIモデルを使うかさえ選んでしまえばあとは簡単操作で低解像度の動画を高画質化できます。慣れれば数クリックで動画の出力ができるため、あとは動画の出力を待つのみ。ハイスペックGPUなら動画処理もわずか数分で終わってしまうので、数十本の動画でもサクサク高画質化することができそうです。

Aiarty Video Enhancerは無料でも利用可能ですが、無料版の場合は動画を処理できる時間がわずか2分に制限され、書き出した動画には透かしが追加されてしまうといった制限アリです。有料版には税込8480円で1年間利用できる「年間プラン」と、税込1万6980円で3つのデバイスで永久に利用可能な「永久ライセンス」があります。

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また、Aiarty Video EnhancerはGIGAZINEとのコラボレーションも実施中で、PC1台分の永久ライセンスが税込9780円、PC3台分の永久ライセンスが税込1万2980円で購入可能。コラボレーション経由でAiarty Video Enhancerを購入した場合、抽選で100名がAmazonギフトカード1000円分をゲットできるキャンペーンも実施中です。ただし、キャンペーンの開催期間は2026年5月15日(金)から6月30日(火)までに制限されているので、気になる人は早めにチェックしてみてください。

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