サイエンス

人類が利用した「サイコロ」の歴史


人類が「遊び」に使ってきたサイコロの歴史は意外と古く、考古学的には1万2000年前のサイコロも発見されているそうです。そんなサイコロの歴史について、オランダのライデン大学で考古学を教えるアリス・ポリトプロス氏が解説しました。

Archaeologists have discovered 12,000-year-old dice – here’s what they reveal about the history of play
https://theconversation.com/archaeologists-have-discovered-12-000-year-old-dice-heres-what-they-reveal-about-the-history-of-play-280545

2026年4月に公開された論文では、アメリカのワイオミング州、コロラド州、ニューメキシコ州を含む北米各地の遺跡から発見された565個のサイコロの一部が1万2000年前までさかのぼるという結果が示されています。

人類は1万2000年以上前に「世界最古のサイコロ」を生み出していたとの研究結果 - GIGAZINE


これらのサイコロの一部は現在使用される六面体のサイコロとは似ても似つかず、平らな石ころのようなもので、片面にだけ印があります。このサイコロは現在のコイン投げのように使われていたと考えられています。


古代ローマ時代の遺跡からは、ゲームに使われていたと思われる駒とサイコロが見つかっています。このサイコロは長さおよそ6cmほどの細長い形をしていました。

1700年以上前のボードゲームで使われていたサイコロは細長かった - GIGAZINE


考古学の分野において、儀式や食生活にまつわる遺物は数多く発見されていますが、「遊び」に関するものはあまり多く知られていません。遊びに道具が必要な場合であっても、たとえばボードゲームのような簡素なものではほとんど証拠が保存されないためです。考古学ではなく民族誌学的研究で分かっているのは、人々は考古学者にはほとんど検出不可能な方法でボードゲームを楽しむということ。人々は地面に穴を掘ったり線を引いたりして盤面を作り、石や種子、貝殻、さらには乾燥した動物の糞を駒として使用するといいます。

現在でも世界中でボトルキャップや空き缶、ひも、棒、石、その他さまざまな小物が遊びに使われていますが、こうしたものは明確に「遊具」として識別することが困難です。そのため、「遊び」を研究する考古学者にとって、明確に遊具と分かるサイコロは特別な発見だとポリトプロス氏は指摘しています。


考古学者はかなり頻繁にサイコロを発見しています。その形態は非常に多様で、最も有名な例の一つが距骨(きょこつ)、すなわち羊やヤギなどの有蹄動物の足首の骨です。人類史上最も古いゲームの一つである「ウル王朝のゲーム」でも、ゲーム箱の引き出しの中から距骨が発見されたことから、このようなサイコロが使われていたことがわかっています。

人々は骨の他に石やガラス、金属、象牙などでサイコロを作りました。象牙製のサイコロはエジプトのツタンカーメン王の墓でゲームとともに発見されています。ポリトプロス氏は「これは、人々がサイコロのような人工物を作り始めたのは、すでに同じ用途に適した自然物を利用していた後だったことを示唆しています」と解説。

ポリトプロス氏はさらに「世界中で発見されるサイコロが示しているのは、現在も過去も変わらない遊びの魅力的な美しさです。次にサイコロを振るときには、自分が遊びの感覚を他者と共有していることを思い出してください。それは1万2000年前の人々も感じていた感覚なのです」と続けました。

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in サイエンス, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article The history of 'dice' used by humankind….