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Google Playから「寄付ページへのリンク」が含まれるアプリが削除される


アプリ開発者のSyntaxBlitz氏が開発した言語学習アプリ「Language Transfer」が、「アプリ内から製作者への寄付ページにアクセスできる」として、一時Google Playから削除されました。SyntaxBlitz氏は「1年前のアプリ公開直後からあったリンクで、なぜか唐突に削除された」と報告しています。

Remove all direct links to languagetransfer.org by SyntaxBlitz · Pull Request #44 · language-transfer/lt-app · GitHub
https://github.com/language-transfer/lt-app/pull/44

Language Transferは以下のようなAndroidアプリ。スペイン語やアラビア語などを音声で学習できる言語学習アプリです。


2021年8月14日、SyntaxBlitz氏はGoogleから唐突に「Language Transferに寄付のページにつながるリンクが盛り込まれており、これが支払いポリシーに違反している」という通知を受け取ったとのこと。また、Language TransferがGoogle Playから削除されたことも伝えられました。


Googleが例示した「Language Transferから寄付のページにアクセスする方法」を実際になぞるためには、まずアプリのホーム画面を下までスワイプし、「About Language Transfer」をタップ。そして「Visit languagetransfer.org」のリンクをタップし、「languagetransfer.org/about」にアクセスします。


そして、「languagetransfer.org」に移動し、該当ページ最下部にある「Paypal」のリンクをタップし、「Donate」をタップ。以上の手順で完了です。


SyntaxBlitz氏は個人でアプリを開発しており、アプリ内広告も設けておらず、生活のために寄付を必要としていると話します。SyntaxBlitz氏は2020年5月にGoogle Playでアプリを初めて公開する際、寄付サイトの「Patreon」へ直接アクセスできるリンクをアプリに盛り込んでいたのですが、その点を指摘されてアプリの公開をGoogleに拒否されたとのこと。


そこでSyntaxBlitz氏は寄付ページへのリンクをLanguage Transferのウェブサイトへのリンクに置き換え、以後1年以上にわたり手を加えずにアプリを公開していたとのことですが、なぜか今回唐突に削除されたというわけです。


この件に関し、ユーザー間で「Googleは反トラスト法に違反しているのではないか」との議論が発生。しかし、SyntaxBlitz氏はLanguage TransferがGoogle Playから削除された翌日に、「リンクはそのままでアプリが復活した」と報告しており、アプリが削除された理由も復活した理由も不明瞭なままであるとしています。記事作成時点で、Language TransferはGoogle Play上からインストール可能です。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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