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約1兆1000億円でメール配信ツール「MailChimp」が買収される可能性が浮上


デジタルマーケティングツールを提供するMailChimpが事業の売却を検討していることが判明しました。売却額は100億ドル(約1兆1000億円)以上になる可能性があります。

Mailchimp Said to Explore Sale at $10 Billion-Plus Valuation - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-08-11/mailchimp-is-said-to-explore-sale-at-10-billion-plus-valuation

Report: Marketing automation giant Mailchimp considering $10B+ sale - SiliconANGLE
https://siliconangle.com/2021/08/12/report-marketing-automation-giant-mailchimp-considering-10b-sale/

MailChimpは電子メールを使うマーケティングツールのほか、ウェブデザインや、マーケティングタスクを実行するためのツールを提供しているスタートアップ。主にeコマースの販売業者が顧客に対してプロモーションやキャンペーンのメールを送るために利用しています。


Bloombergが関係者から得た情報によると、MailChimpは会社の売却のほか、非支配株主持分の売却も検討しているとのこと。MailChimpの2020年における金利税引き前利益は3億ドル(約330億円)ほどといわれています。投資銀行であるNeedham&CompanyのScott Berg氏は、「MailChimpは2019年に7億ドル(約770億円)の収益を報告しており、ここから推定される金利税引き前利益や、競合企業との比較から考えて、MailChimpの価値は70億ドル(約7700億円)から110億ドル(約1兆1000億円)になる可能性があります」とコメントしました。

MailChimpは2001年に創業され、当時は有料のマーケティングソフトウェアを提供していました。2009年にサービスのフリーミアム化を行ったところ利用者が急増し、2014年には年間45万回もインストールされるほどに成長。MailChimpを使って1日に100億通もマーケティングメールが送信されるようになりました。

通常、このようなスタートアップは投資家から資金を獲得して事業を成長させますが、MailChimpはこれまで投資を受けたことがなく、会社は創業者が完全に所有する形となっています。買収に名乗りをあげている企業には、企業向けソフトウェアを販売する大手テクノロジー企業が含まれるとのことですが、もし買収が行われることになれば、買収企業は大きな収益の成長が見込まれるとのことです。

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in ネットサービス,   ウェブアプリ, Posted by darkhorse_log

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