メモ

試験での不正行為を防ぐために全土でインターネットを遮断する国がいくつもある


シリアエチオピアなどの国では、国立大学などの入試の際に試験問題がインターネット上に流出するのを防ぐため、試験期間中は全土に渡ってインターネットを遮断する措置をとっています。数年にわたり続けられているこの措置に対し、民間組織が抗議の声を挙げています。

Syria’s exam-related Internet shutdowns
https://blog.cloudflare.com/syria-exam-related-internet-shutdowns/

We need to stop shutting down the internet for school exams - Access Now
https://www.accessnow.org/need-stop-shutting-internet-school-exams/

2016年5月14日から16日の毎朝5時から8時にかけて、イラク全土のインターネットが政府によってほぼ完全に遮断されました。理由は「全国で行われた学校の期末試験でカンニングを防ぐため」だとされており、イラク政府は2015年、2017年、2018年にも同様の措置を行っています。

試験のカンニングを防止するため国全体のネットをシャットダウン - GIGAZINE


インターネットが政府によって遮断される国はイラクだけではありません。インターネットの権利を守る活動を行っている団体のAccess Nowによると、エチオピアやインド、シリア、チュニジアなど少なくとも29カ国で、過去数年間で155回の遮断が行われたとのこと。カンニング防止の他には、内乱の防止や選挙活動に悪影響を及ぼすことを避けるためなどの理由があるとのことです。

各国のインターネットアクセス状況はCloudflare Radarで確認でき、試験に際して接続が遮断されている様子も確認できます。例えば、2021年にシリアで行われる高校の試験日程は以下の通りで……


2021年6月14日から20日までのシリアのアクセス数は以下の通り。試験日である6月15日、17日、20日に極端にアクセス数が減っているのが分かります。


さらに詳細に表示するとこんな感じ。協定世界時(UTC)の2時頃(現地時間の4時頃)からアクセス数が低下していき、UTCの4時ごろにはほぼゼロに。UTCの5時過ぎから徐々にアクセス数の回復を見せています。これは試験が始まる直前の時間に当たります。


国内のインターネットが遮断されることで、民間人はもちろん企業や病院、政府組織までもが影響を受け、人命や経済活動にも危機が及びます。学生の試験を理由にインターネットが遮断される国では、試験は今後のキャリアにとって非常に重要なものとして位置づけられているとのことで、一部の生徒や教師までもがカンニングに手を染め、試験問題を漏らしたり靴に答えを書き込んだりしているとのこと。

Access Nowは「多くの政府は人権や経済に与える影響を考慮する余裕がないほどにカンニングの問題に悩まされています。私たちはインターネットサービスプロバイダーや教育機関などと手を結び、可能な限り遮断という手段をとらせないようにしていきます」と述べています。

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in Posted by log1p_kr

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