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中国の試験で発見されたカンニング用ガジェットの数々が公開される


中国では2017年6月7日から9日にかけて全国大学統一入試「高考(gao kao)」が行われています。「世界で最も難しい試験」と言われる高考ではカンニングが多発しており、カンニングを防ぐために念入りなボディチェックが行われたり、受験生に「ワイヤレス端末が仕込まれている可能性があるためワイヤー入りのブラジャーをしないように」という指示が出されたこともあったとのこと。では実際にどのような方法でカンニングが行われているのか?ということで、中国・山西省の太原市が、ここ数年で実際に使われたカンニングデバイスを公開しました。

High-tech devices used to cheat China's exams | Reuters.com
http://www.reuters.com/news/picture/high-tech-devices-used-to-cheat-chinas-e?articleId=USRTX39AF6

例えば以下の写真に写っているのは一見すると何の変哲もないベルトですが、実はワイヤレス通信を行うデバイス。太原市ではここ数年の高考で使われたカンニング道具がメディアに向けて公表されたとのこと。


以下も消しゴムに偽造したワイヤレス端末。受信した答えをディスプレイに表示するのでしょうか。


時計のように見えるワイヤレス端末に……


耳につけて外部との通信を図るイヤーピースと端末。


イヤーピースはこんな感じです。


上記のようなデバイスを用いたカンニングが増えているため、試験の最中は監視員がワイヤレス端末の活動を調べているそうです。


以前から中国ではカンニング対策も厳しく行っていて、以下の記事では2011年の対策の様子が見られます。

Nine million Chinese high school students face their toughest test - Photos
http://photoblog.nbcnews.com/_news/2011/06/07/6802735-nine-million-chinese-high-school-students-face-their-toughest-test

監視カメラの映像をチェックする試験監督


試験が行われている建物の外部では、警察官が無線通信を検知するデバイスを使って、カンニングの取り締まりを行っていました。


また、試験における不正は中国国内だけではなく、アメリカの大学でも問題になっており、中国人留学生から替え玉試験や論文代行を依頼される業者の存在が確認されています。

大学で中国人留学生の替え玉受験から論文代行まで請け負う業者の存在 - GIGAZINE


なお、2017年の高考の受験者は940万人で、初日を終えたところで自殺した学生が出ていることも報道されています。

太原市人民政府
http://www.taiyuan.gov.cn/xwzxZwyw/363987.jhtml

9.4 mln students sit China's college entrance exam - Xinhua | English.news.cn
http://news.xinhuanet.com/english/2017-06/07/c_136346941.htm

高考首日 辽宁22岁复读生跳楼自杀 | 教育腐败 | 大纪元
http://www.epochtimes.com/gb/17/6/8/n9240286.htm


一方、インドでもガジェットを使ったカンニングの存在が明らかになっており、以下の写真に写っているシャツには、首に引っかけられているマイクと接続されたトランスミッターや、外部からの信号を受信するアンテナが仕込まれているとのことです。

This vest helps students to cheat in exams #Cheatinginexams #Cheating #Exams #Cheati http://t.co/ReY4WJXRVg pic.twitter.com/6rDKODg3BY

— News24 (@news24tvchannel)

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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