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【訃報】アニメーター・大塚康生さん死去、「ルパン三世」「未来少年コナン」などで活躍


東映動画の第1期生として日本初の長編アニメ映画「白蛇伝」に参加するなど、長年にわたってアニメーターとして活躍し、同時にジープ愛好家としても知られる大塚康生さんが2021年3月15日(月)に亡くなったことがわかりました。89歳でした。

大塚康生のWEB峠の茶屋
https://www.shiga-web.or.jp/mvj/(WebArchive)

これは、東京アニメアワードフェスティバル2021のアニメ功労部門で顕彰者となったプロデューサー・鈴木敏夫氏が、授賞式において明かしたもの。

大塚さんは1931年(昭和6年)7月11日、島根県生まれ。子どものころから絵心があったそうで、小学校2年生のとき山口市に転居したあとは、たびたび蒸気機関車のスケッチを行っていたとのこと。終戦後、興味は蒸気機関車から米軍のジープやトラックに移行していきました。


1951年、漫画家を目指して上京した大塚さんは、厚生省の採用試験に合格し、麻薬取締官事務所で「麻薬Gメン」に。

しかし、1956年、東映がアニメ映画「白蛇伝」を制作することを知って、テストに応募。無事、東映動画第1期生となって「白蛇伝」に参加しました。その後、東映動画には高畑勲さん、宮崎駿さんらが入社。大塚さんは宮崎さんの指導を担当したことも知られています。この時期の話は大塚さんの著書「作画汗まみれ」に掲載されています。


なお、「未来少年コナン」で大塚さんは作画監督を務めていますが、第1話で担当したヒロイン・ラナの顔は宮崎駿監督が求めた「美少女」にはなっておらず、以後、ラナについては宮崎監督が自ら担当しました。


大塚さんはアニメーターとしての活動の傍ら、1970年に創刊した模型誌「ホビージャパン」でトラック模型に関する連載を持ちました。この連載の後も、軍用車両やジープに関する連載を複数担当しています。


映画「ルパン三世 カリオストロの城」で大活躍するフィアット500は、大塚さんが愛した車だったというエピソードも有名。2020年2月に開催されたワンダーフェスティバル2020[冬]では会場にフィアット500が展示され、来場した大塚さんがサインを残すという一幕もありました。

ルパン・次元が「カリオストロの城」で乗り回したフィアット500が現実世界に登場 - GIGAZINE

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in メモ,   アニメ, Posted by logc_nt

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