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Microsoftがリモートワーク対応の新社内システム「Viva」を発表


Microsoftが2021年2月4日に、従業員のコミュニケーションや育成を支援するグループウェアの「Microsoft Viva」を発表しました。同社はVivaを「従業員のエンゲージメント、学習、ウェルビーイング知識発見を仕事の流れに直接組み込む初のEXP(Employee Experience Platform:従業員体験プラットフォーム」と位置づけており、Microsoft Teamsと統合する形で2021年中に順次ローンチするとしています。

Employee Experience & Engagement | Microsoft Viva
https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-viva

Microsoft Viva: Empowering every employee for the new digital age - Microsoft 365 Blog
https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2021/02/04/microsoft-viva-empowering-every-employee-for-the-new-digital-age/

Microsoft unveils new Employee Experience Platform — Microsoft Viva — to help people thrive at work - Stories
https://news.microsoft.com/2021/02/04/microsoft-unveils-new-employee-experience-platform-microsoft-viva-to-help-people-thrive-at-work/

Microsoft Viva: a new platform designed for the future of remote work - The Verge
https://www.theverge.com/2021/2/4/22265954/microsoft-viva-platform-features-remote-work

2020年に発生した新型コロナウイルス感染症のパンデミック対策として、多くの企業がリモートワークを導入しており、Microsoft Teamsの需要も急拡大しました。こうした変化が働き方に与えた影響について、Microsoftは「パンデミックが収束しても、もう元には戻れないだろう」との見解を示しています。

新型コロナウイルスは働き方や学び方を永久に変えてしまったというMicrosoftの見解、「もう元には戻れない」


こうした変化に対応する新たなプラットフォームとして、Microsoftは2月4日にMicrosoft Vivaを発表しました。Vivaについて、Microsoftのサティア・ナデラCEOは「いつ、どこで、どうやって働くかにかかわらず、従業員が初日から成功を収めるために必要なものをすべて1つにした新しいEXPです」と説明しています。


具体的にVivaは、次の4つのモジュールで構成されています。

◆Viva Connections
Viva Connectionsは、Microsoftのドキュメントおよび情報共有用サービスであるSharePointのコンテンツをMicrosoft Teamsに拡張するツールで、PCやスマートフォンアプリからアクセスできる従業員ポータルとして機能します。従業員はViva Connectionsを通じて会社のニュースやポリシー、福利厚生など仕事に必要な情報にアクセスできるほか、社内コミュニティに参加することも可能とのこと。Viva Connectionsのデスクトップ版は2021年前半に、アプリ版は2021年後半にリリースされる予定です。


◆Viva Insights
Viva Insightsは、従業員個人やマネージャー、リーダーなどさまざまな役職向けにパーソナライズされた解析ツールです。Viva Insightsには労働者の能率や作業の傾向を管理するためのさまざまなデータが含まれていますが、デフォルトで匿名化されておりプライバシーは確保されるとのこと。この機能について、IT系ニュースサイトThe Vergeは「従業員監視ツールとして物議を醸した生産性スコア機能の次のステップのように感じられます」と評しました。


◆Viva Learning
Viva Learningは、ビジネス特化型SNSのLinkedInが提供するLinkedIn LearningMicrosoft Learnをはじめとするさまざまな学習サービスや、企業独自のカスタムコンテンツを一元的に集約した研修ツールです。


◆Viva Topics
Viva Topicsは、AIを使用して企業内のコンテンツや知識を自動的に整理するナレッジベースで、Microsoft 365担当ヴァイスプレジデントであるジャレッド・スパタロウ氏はこの機能を「AIパワーを備えたWikipediaだと思ってください」と説明しています。


Microsoftは、Vivaの発表と同時にViva Topicsを正式にスタートさせているほか、Viva InsightsとViva Learningのプレビュー版も公開しています。また、今後もVivaに関する情報を順次発表していく予定とのことです。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1l_ks

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