モバイル

GoogleがAndroidの広告トラッキングを制限する新機能を開発中か

by Blogtrepreneur

モバイルOS・Androidを開発するGoogleが、Appleの「広告トラッキングを許可制にする機能」の代替となるAndroidのプライバシー保護機能を開発中であると、海外メディアのBloombergが報じました。Googleの動きは、ユーザープライバシーの保護を求める圧力の高まりを強調するものですが、Googleの新機能はAppleほど厳しくはないとみられています。

Google Explores Alternative to Apple’s New Anti-Tracking Feature - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-02-04/google-explores-alternative-to-apple-s-new-anti-tracking-feature


Google is weighing an anti-tracking feature for Android, following Apple’s lead - The Verge
https://www.theverge.com/2021/2/4/22266823/google-anti-tracking-feature-android-privacy-apple-ios-app-tracking-transparency

Google considers "less stringent" version of Apple's anti-tracking feature
https://www.xda-developers.com/google-app-tracking-transparency-android/

iOS端末の広告識別子であるIDFAは、複数のアプリにまたがってユーザーの行動を追跡できるほか、アプリで表示した商品をユーザーがウェブサイト上で購入したかどうかを検出して広告の効果を測定できるなど、広告主にとって非常に有用なツールです。しかし、Appleは広告企業によるユーザーデータの使用がプライバシーの侵害に当たるとして、iOS 14以降の端末で「ユーザーが許可しない限りIDFAを広告企業が使用できなくする」ことを計画しています。

AppleがiOS 14.4の開発者向けベータ版でテストしている新機能は、ユーザーが特定のアプリを実行した際に「広告トラッキングを許可/拒否するポップアップ」を表示するというもの。IDFAの使用をユーザーの許可なしで行う従来の方法(オプトアウト)から、ユーザーの許可を必要とする方法(オプトイン)に切り替えることで、ユーザーが自分の手で広告トラッキングを許可しない限り、アプリがIDFAを収集・共有できなくなるとのこと。

Appleが広告トラッキングを制限するためのポップアップ表示をiOS 14.4のベータ版でテスト - GIGAZINE


もちろんAppleの新機能に対しては、IDFAを利用する多くの広告企業から反発が寄せられています。中でも厳しくAppleを批判しているのがFacebookであり、ユーザーがIDFAを制限することでターゲット広告を配信する能力が制限され、パブリッシャーやアプリ開発者の広告収入が激減すると主張しています。しかし、Facebookは関連企業に対して送ったメールの中で、Appleのソリューションについて「準拠する以外に選択肢がない」と語ったそうです。

FacebookがAppleの広告トラッキングに関する仕様変更は受け入れる以外に「選択の余地はない」と語る - GIGAZINE


また、GoogleはiOS 14以降でIDFAがオプトイン方式になることを受けて、iOSアプリでのIDFA取得をやめることを発表しました。このため、GoogleのiOSアプリでは、ユーザーに対してトラッキングやIDFA取得の許可を求めるポップアップが表示されないとのこと。

GoogleがiOS 14のプライバシーポリシー変更に伴ってIDFA取得をやめると発表 - GIGAZINE


そんな中、Androidを開発するGoogleも、Appleが設ける広告識別子のオプトイン機能に代わる新機能を開発していると報じられました。Googleの動きは、ユーザープライバシーを適切に保護するようにテクノロジー企業へ求める圧力が、Appleのプライバシー保護対策に刺激されて高まっていることを示唆しています。

Bloombergは、「Googleはプライバシーを重視する消費者需要の高まりと、開発者や広告主の経済的ニーズとのバランスを取ろうとしています」と指摘し、Googleの新機能はAppleの機能ほど厳しくはならないだろうとみています。Googleの新機能はユーザーにオプトイン式の許可を求めずに、侵襲的なユーザーの追跡技術を制限する可能性があるとのこと。


Googleの広報担当者はThe Vergeの問い合わせに対し、Androidの広告トラッキング防止機能に取り組んでいるかどうかは明かしませんでした。しかし、声明の中で広報担当者は、「私たちは常に開発者と協力して、プライバシーの水準を引き上げながら、広告でサポートされる健全なアプリのエコシステムを実現する方法を模索しています」と述べました。

なお、近年のGoogleはサードパーティーCookieに替わる仕組みを検討中であり、「プライバシー・サンドボックス」という形で提案を行っています。新たに検討されている「FLoC」という仕組みは、ユーザーデータをもとに作成したコホートを分析することで、個別のユーザーのプライバシーは保護しつつターゲット広告を配信することが実現できるとみられています。

Googleが提案するサードパーティーCookieなしの新しい広告の仕組み「FLoC」とは? - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Appleが広告トラッキングを制限するためのポップアップ表示をiOS 14.4のベータ版でテスト - GIGAZINE

iOS14の「広告トラッキングを許可制にする」機能が延期される見込み - GIGAZINE

FacebookがAppleの広告トラッキングに関する仕様変更は受け入れる以外に「選択の余地はない」と語る - GIGAZINE

Facebookが「iOS 14のプライバシーポリシー改訂でターゲット広告が難しくなり広告収入が激減する」と警告 - GIGAZINE

電子フロンティア財団がApple対Facebookの広告トラッキングに関する仕様変更問題でApple側を支持しFacebookを痛烈に批判 - GIGAZINE

GoogleがiOS 14のプライバシーポリシー変更に伴ってIDFA取得をやめると発表 - GIGAZINE

Googleが提案するサードパーティーCookieなしの新しい広告の仕組み「FLoC」とは? - GIGAZINE

GoogleがCookieレスな「プライバシー・サンドボックス」を実現させると何が起こるのか? - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.