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Google Workspaceがリモートワークに本格対応、Google Meetが複数デバイスで同時使用可能になるなどの新機能が追加される


Googleが2021年3月2日に、法人向けのソフトウェアスイート「Google Workspace」の機能を大幅に拡充したことを発表しました。これにより、GoogleアシスタントからWorkspaceの機能にアクセスできるようになったほか、複数のデバイスでGoogle Meetを利用できる「セカンドスクリーンエクスペリエンス」なども使用可能になりました。

The future of work with Google Workspace | Google Cloud Blog
https://cloud.google.com/blog/products/workspace/the-future-of-work-with-google-workspace

Google Workspace picks up new features designed for remote work - The Verge
https://www.theverge.com/2021/3/1/22307087/google-workspace-meet-second-screen-status-meet-calendar-frontline-split-screen

Google updates Workspace | TechCrunch
https://techcrunch.com/2021/03/01/google-updates-workspace/

Googleは2020年10月に、クラウドで提供されるグループウェアツールのスイートである「G Suite」を「Google Workspace」に改称することを発表。名称だけでなくUIも刷新し、ツール間の連携機能にも大幅な強化を実施する計画を打ち出していました。

「G Suite」が「Google Workspace」に改称、ツール間の連携などが強化 - GIGAZINE


Google Workspace担当ヴァイス・プレジデントのハビエル・ソルテロ氏は3月2日に、GoogleアシスタントからGoogle Workspaceのコア機能にアクセスできるようになったことを明かしました。Googleはこれまで、GoogleアシスタントでGoogle Workspaceを利用できる「Google Assistant for Workspace」のベータ版を公開していましたが、今回の発表によりベータ版が廃止され一般向けの提供が開始されたとのことです。

スマートフォンで「検索とアシスタント」を有効にした状態で、Googleアシスタントに「明日の予定は?」と尋ねると……


GoogleアシスタントがGoogleカレンダーに登録された明日の予定を教えてくれます。単に予定を確認するだけでなく、会議時間のリマインド設定や予定の新規追加・キャンセル・リスケジュールなどもGoogleアシスタントから行えるようになっているとのこと。


Googleカレンダーには、位置情報や勤務時間を職場内に共有することが可能な「TimeInsights」が新しく追加されます。この機能により、どこでどんな仕事をしているかを同僚と共有できるので、リモートワーク中でも「相談に応じられるちょっとした空き時間」がいつなのかといった情報を仕事仲間に教えることが可能。逆に、邪魔されずに集中して仕事に臨みたい時は「Focus Time」の設定をしておくと、わずらわしい通知を一時的にシャットアウトできます。


「TimeInsights」は、今後数週間以内にローンチされる予定です。

We’re launching new #GoogleWorkspace tools in the coming months to help employees better manage their time. Learn more about features like Time Insights and Focus Time here → https://t.co/q63uLkbyuX pic.twitter.com/z0H2TxyL6D

— Google Workspace (@GoogleWorkspace)


また、ソルテロ氏は複数のデバイスからGoogle Meetの会議に参加できる「セカンドスクリーンエクスペリエンス」を近日中に実装すると発表しました。これにより、「Nest Hub Maxを使ってGoogle Meetでの会話をしつつ、メインで使っているPCでドキュメントを開いて会議でプレゼンテーションをする」といった新しい使い方ができるようになります。


この機能についてソルテロ氏は、「特にスマートフォンなどのモバイルデバイスから会議に参加している人は、小さな画面で大きなインパクトを簡単に与えられるようになります。モバイル向けのGoogle Meetが画面分割やピクチャーインピクチャーに対応したことで、チャットやGmailの閲覧をシームレスに行えるようになりました」と述べています。


Google Workspaceには、上記のほかにGmailやGoogleドライブなどの機能と安全にデータを共有できるカスタム機能を統合した「Google Workspace Frontline」が今後数週間以内に追加される予定。看護師や食料品店の従業員、倉庫の従業員など、会社から与えられたコミュニケーションツールがないため、しばしば私用のデバイスに頼らざるを得ない状況にある現場の労働者向けに、あらゆるデバイスで安全に情報にアクセスできるツールを提供するとしています。

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in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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