メモ

Googleが提案するサードパーティーCookieなしの新しい広告の仕組み「FLoC」とは?


GoogleはChromeのサードパーティーCookieのサポートを2022年までに廃止する方針と発表しましたが、その代わりとなる新しい広告APIの「FLoC」を発表しました。FLoCは既存の広告ターゲティングと同等のパフォーマンスを発揮することが可能となっています。

Building a privacy-first future for web advertising
https://blog.google/products/ads-commerce/2021-01-privacy-sandbox/


Chromium Blog: Privacy Sandbox in 2021: Testing a more private web
https://blog.chromium.org/2021/01/privacy-sandbox-in-2021.html


インターネット広告では、ユーザーの趣味や関心に合致させる形で広告を表示させる「行動ターゲティング」という方法が一般的に用いられます。行動ターゲティングは購買につながりやすく、非常にパフォーマンスが高いことで知られています。この行動ターゲティングに使用されるのが、サードパーティーCookieです。

しかし、ウェブサイトを離れた後のユーザーの行動を追跡するサードパーティーCookieは、個人のプライバシーを侵害していると指摘されており、Appleはいち早くブラウザでのサードパーティーCookieを禁止しています。

GoogleもChromeにおけるサードパーティーCookieのサポートを2022年までに廃止すると発表しており、新たな広告の仕組みを作り上げるために「プライバシーサンドボックス(Privacy Sandbox)」が提案されました。プライバシーサンドボックスでこれまでに議論されてきた内容は以下から読むことができます。

Googleはどのような「Cookieなしの広告システム」を作ろうとしているのか? | GIGAZINE.BIZ


これまでプライバシーサンドボックスについては「概念的な内容であり、実際の広告運用や収益がどう変動するかについて示されていない」と指摘されてきましたが、2021年1月25日、Googleは公式ブログ上でサードパーティーCookieに匹敵するパフォーマンスの「FloC」というAPIについて発表しました。

FloCはFederated Learning of Cohorts(連合学習のコホート)の略語であり、機械学習アルゴリズムを使用してウェブサイトを訪れたユーザーのデータを分析し、何千人ものユーザーからなるコホートを作成するというもの。APIはChromeの拡張機能として使用され、収集された個人データについては共有されず、ターゲティングは分析データであるコホートを元に行われます。Googleがテストを行ったところ、FLoCを使ったターゲティングは、Cookieベースの広告の最低95%のパフォーマンスを達成することができたとのこと。

またGoogleはFlocとあわせて、「turtledove」から発展させた「Fledge」という新しい提案についても発表しました。Fledgeは広告入札をブラウザ上で完結させるturtledoveに、「信頼されるサーバー」を組み込むための提案です。いくつかのアドテク企業が参加するFledgeのテストは2021年後半に行われる予定となっています。

インターネット広告は「広告関係者が収益を上げられる」ことと「ユーザーのプライバシー保護」のバランスで成り立っていますが、Appleのポリシー変更は後者に集中した抜本的なものでした。一方でGoogleはプライバシー保護について変更を行いつつも、より関係者に段階的・協調的なアプローチを取ろうとしているとインターネットメディアのAXIOSはみています

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in メモ, Posted by logq_fa

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