ネットサービス

「OK Google」で始まる曲名で再生数増加を狙うミュージシャンが登場


音楽業界は、CDを買って聴く時代からダウンロード購入して聴く時代を経て、サブスクリプション型サービスでいつでもどこでも聴き放題という時代に突入しています。そんなサブスクリプション型音楽配信サービスで、Google アシスタントを呼び出す時のウェイクワードである「OK Google」をタイトルに入れることで再生数の増加を狙ったアルバムが登場したと話題になっています。

Artist releases album called “Ok Google Play Music” on Spotify | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=25278187

以下が、ハンドパン演奏家のDrumkoon氏が発表したアルバム「OK Google Play Music」です。

Ok Google Play Music - Spotify
https://open.spotify.com/album/4zkEptQvq1lVG0BSPLuLFf


また、ウェイクワードを使っているのはアルバムタイトルだけではありません。1曲目のタイトルは「Hey Google Play Christmas Music」で……


6曲目は「Hey Google Sleep Music」


9曲目は「Ok Google Play Drumkoon Music」など、スマートフォンやスマートスピーカーに語りかける言葉がそのまま曲名になっています。


サブスクリプション型音楽配信サービスの普及に伴って、膨大な量の楽曲やアルバムの中からお目当ての楽曲を探し出すことが難しくなりました。そこで、アーティスト名や楽曲名から特定の曲を探し出すだけではなく、「シチュエーションや気分に応じたおすすめ曲をAIがまるでDJのようにセレクトする」という新しい音楽の楽しみ方も生まれています。


Drumkoon氏の試みは、まさにこの新しい音楽の楽しみ方を逆手にとったもの。Drumkoon氏は他にも「Hey Alexa Play Music」や「Hey Siri Play Music」もリリースしています。なお、Drumkoon氏の作品はSpotifyだけではなく、YouTubeYouTube MusicApple MusicAmazonプライムミュージックでも配信されています。

ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでは、このアルバムについての話題はそっちのけで、音声AIアシスタントやウェイクワードに対する愚痴を含むさまざまなコメントが寄せられています。

TAForObvReasonsさんは、「AmazonがAlexaを使い、AppleがSiriを使い、MicrosoftがCortanaを使っているのに、なぜGoogleはGoogleのままなのでしょうか?」と疑問を提起しています。

Googleの従業員を自称するpradnさんは、「家でいつも『OK Google』なんて言いたくありません。地下鉄でGoogleの広告を見ながら仕事をしたり、Pixelで時間を無駄にしたり、Googleのオフィスで8時間仕事をしたり、Pixelで時間を無駄にしたり、帰宅の途中で同じ広告の前を通り過ぎたり、YouTubeのビデオを見たり、ランダムなトピックをGoogleで検索したり、寝る前にGoogleにアラームをセットしてもらったりするのが当たり前になっていて、あまりにもひどすぎます」とコメント。


また、enobrevさんは「『OK Google』が理由で、私は家ではGoogleアシスタントを使っていません。家にはGoogleアシスタントと連携したシステムがいくつかありますが、子どもが1歳になり、『OK Google』というフレーズを学ばせたくないので使っていません。大人2人がGoogleの名前を一日中言うのはばかばかしく感じましたが、それだけの価値はあるほどには便利でした。しかし、自分の子どもがそのフレーズを使って物事を話し始めるようになるのはラインを超えています」と語っています。

bsanr2さんは「数年前に家庭用スマートスピーカーが登場して以来、Googleアシスタントの音楽検索能力は著しく低下しています。以前は、あいまいな検索でも見つけられた曲が、今では全く見つけることができなくなっています。曲名を一語一句正しく述べない限り、Googleアシスタントはランダムで無名のアーティストの曲を流します」と述べ、Googleアシスタントへの不信感をあらわにしました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
なぜ突然YouTube上で日本の古い楽曲が人気急上昇しているのか? - GIGAZINE

新登場した「Google Nest Audio」は低音を強化&2台をペアにしステレオサウンドにもできるとのことなので実際に使ってみた - GIGAZINE

Spotifyがトップ40入りアーティスト数増加を「トップ4万3000の時代になった」と表現 - GIGAZINE

心理学者も認める「不安やストレスを軽減できる曲」トップ10 - GIGAZINE

「ヒットする曲」を87%の精度で予測する機械学習モデルが誕生 - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.