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Facebook上のヘイトスピーチがエチオピアで大虐殺を招きつつある

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生涯を通してオロモ人の権利擁護を歌い続けた歌手のハチャル・フンデッサ氏が暗殺されたことを受けて、エチオピアでは民族的対立が激化しています。Facebook上にはデモや暴動、差別を助長する投稿が多数書き込まれており、Facebookは「大虐殺を招いている」と非難されています。

Hate Speech on Facebook Is Pushing Ethiopia Dangerously Close to a Genocide
https://www.vice.com/en_us/article/xg897a/hate-speech-on-facebook-is-pushing-ethiopia-dangerously-close-to-a-genocide

オロモ人はエチオピアの総人口の40%を占める最大の民族です。しかし、エチオピアにおける支配民族はエチオピア帝国を建国したアムハラ人か、エチオピア革命において軍事政権打倒を主導したティグレ人であり、オロモ人は最大民族ながらも迫害され続けてきました。

こうしたオロモ人の現況を歌で打破するという活動を続けてきたのがハチャル・フンデッサ氏です。フンデッサ氏は抗議活動への参加を理由に投獄されましたが、獄中で作詞作曲を行いファーストアルバム「Sanyii Mootii」をリリース。セカンドアルバム「Waa'ee Keenyaa」では、Amazon Musicのアフリカ音楽カテゴリで1位を獲得し、エチオピアを代表するミュージシャンとしての地位を確立し、その後もオロモ人の団結を促し抑圧に抵抗する曲を発表し続けました。

Haacaaluu Hundeessaa - Sanyii Mootii (Ethiopian Music) - YouTube


「芸術は政治的圧力を受けるべきではない」と主張し続けたフンデッサ氏に対して、「フンデッサはオロモ人初の首相であるアビィ・アハメドが推し進める『他民族との融和』に賛同しており、オロモ人のルーツを放棄している」という非難キャンペーンがFacebook上に登場。フンデッサ氏に対するオロモ民族主義者からの非難の声が強まりました。

そして2020年6月29日、フンデッサ氏がエチオピアの首都アディスアベバで運転中に暗殺されるという事件が発生。逮捕された男は、オロモ人の過激派団体「オロモ解放戦線」に所属する暗殺者で、「フンデッサの死はオロモ人にとって利益となる」と語りました。

この事件がエチオピア全土を揺るがす中、エチオピア政府は「インターネットの遮断」を行いました。エチオピア政府は2019年のクーデター未遂事件などの国内の緊張が高まった際にはインターネットを遮断するという措置を講じてきました。フンデッサ氏の暗殺事件の際には、フンデッサ氏の死の翌日の2020年6月30日午前9時から2020年7月23日の朝方までのおよそ23日間、エチオピアのインターネットの大部分が遮断されました。


しかし、エチオピア政府のインターネットの遮断も、インターネット上で過熱する「民族対立」を妨げることはできませんでした。フンデッサ氏の暗殺によって、インターネット上ではヘイトスピーチや暴力の扇動が激化。特定の宗教や民族グループに対する襲撃やリンチの扇動や、建物や学校などの建築物や車両が炎上している映像が多数投稿されることとなりました。このような投稿に応じて、暴徒による大規模な襲撃事件や斬首事件などが生じ、暗殺事件のおよそ1週間後の7月8日の時点で死者数は230人を超えました。

デモ死者230人超、エチオピア 権利擁護歌う有名歌手殺害に抗議(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/18f7d81e330b59fd74b79921b0671d08145e54bd

このようなインターネットを通じた暴動の激化を招いた主犯とされているのが、Facebookです。インターネット上の表現の自由や差別、人権などの擁護団体であるAccess Nowによると、フェイスブックの「何も対策を講じない」という措置がヘイトと政治的二極化を促進し、暴力的行為に対して壊滅的な影響を与えているとのこと。

Facebookがこのような非難を受けたのは、今回が初めてではありません。2018年には、Facebookはミャンマーにおけるイスラム系少数派のロヒンギャの大量虐殺をかき立てるのに決定的な役割を果たしたと国連に報告されており、「けだもの」とまで呼ばれています。

フェイスブックはミャンマーで憎悪煽る「けだものになった」=国連報告 - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/43395890

Facebookは2019年にアフリカ初となるコンテンツ管理センターを開設しましたが、同社のコミュニティ規定はエチオピアの主要言語であるアムハラ語とオロモ語に翻訳されていません。さらに、エチオピア国内にフルタイムの従業員はおらず、エチオピアにおけるFacebookの投稿の管理はボランティアに任されているという状況です。このような現状が、「Facebookの措置は十分ではない」という非難を招いています。

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in ネットサービス, Posted by log1k_iy

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