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Facebookがウガンダ政府関係者のアカウントを多数凍結、選挙対策のため


5期・35年にわたり政権を担当しているヨウェリ・カグタ・ムセべニ大統領に、人気ミュージシャンから国会議員に転身したボビ・ワイン氏らが挑む構図の2021年ウガンダ大統領選で、公開討論会に向けての世論操作がみられるとして、Facebookが複数の政府関係者アカウントを凍結したことがわかりました。

Facebook shuts Uganda accounts ahead of vote - France 24
https://www.france24.com/en/live-news/20210111-facebook-shuts-uganda-accounts-ahead-of-vote


ウガンダは1962年にイギリスから独立した国で、ナイル川源流のヴィクトリア湖北側に位置し、1970年代に独裁者イディ・アミンが権勢を誇ったことでも知られます。アミン大統領がタンザニアとの戦争で失脚したあと、政局は混乱。アミンがクーデターで実権を握る以前の大統領だったミルトン・オボテが復権したこともありますが、ウガンダ軍司令官ティト・オケロによるクーデターでオボテも失脚。このオケロ政権を倒したのが、ムセベニ中将率いる国民抵抗運動でした。

首都カンパラを陥落させたムセベニ中将は1986年、ウガンダの第7代大統領に就任。以後、35年にわたってウガンダに君臨しています。憲法に定められた大統領の任期は「5年」なのに、「5期・35年」というのは計算が合いませんが、これは憲法が1996年に作られたためで、内訳が10年+5期・25年となっているためです。なお、憲法には当初「大統領は3選禁止」の規定がありましたが、ムセベニ氏が3選を迎える前年の2005年、規定は廃止されています。


アミン政権やオボテ政権の時代と比べれば経済が安定し、女性の社会進出も助けるなど、ムセベニ氏は「アフリカの新時代の指導者」として扱われることがありますが、長期にわたる独裁的な政権運営が腐敗を招いているとして批判的な声も多く、2021年の大統領選にはムセベニ氏を含めて11名が立候補。選挙戦の中では、人気ミュージシャンであり最大勢力の野党の党首として立候補しているボビ・ワイン氏が逮捕され、支持者と治安部隊との間で37人の死者が出る衝突も起きています。

ウガンダで警察とデモ隊衝突、37人死亡 大統領候補の逮捕に抗議 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3317148

Facebookでサハラ以南のアフリカを担当するKezia Anim-Addo氏によると、今回凍結対象となったのは、「組織的な不正行為(CIB)」に従事していたウガンダ政府関係者のアカウント、およびネットワーク。不正行為の内容としては、偽アカウント・重複アカウントを用いたページ管理やコメント投稿、グループで投稿を共有することで人気があるようにみせかける、などが挙げられています。

この件について、自身のFacebookアカウントとInstagramアカウントを凍結された、ウガンダ政府報道官のDon Wanyama氏は「与党支持者のアカウントを凍結することで、ウガンダに操り人形の指導者を送り込めると考える外国勢力は恥を知れ」と厳しいツイートを行っています。

Shame on the foreign forces that think they can aid and plant a puppet leadership on Uganda by disabling online accounts of @NRMOnline supporters. You can take away your platforms, you won't take away @KagutaMuseveni votes.#IWillVoteM7#SecuringYourFuture pic.twitter.com/70wan34jAb

— Don Wanyama (@nyamadon)


なお、ウガンダ大統領選は2021年1月14日に行われます。

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in メモ, Posted by logc_nt

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