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ロシアの原子力研究施設を国内に建造する計画をルワンダが発表


2020年6月15日に開催された会議の中で、アフリカのルワンダ下院がロシアとの協定に批准し、ルワンダの領土内に「原子力科学技術センター」の建設を承認する法案を可決しました。

Use of nuclear technology gets green light in Rwanda | The New Times | Rwanda
https://www.newtimes.co.rw/news/use-nuclear-technology-gets-green-light-rwanda

問題の協定は、ロシアのソチで2019年10月24日に署名されたもの。この協定によって建設される原子力科学技術センターは、統合された原子力エネルギーソリューションを開発する施設で、ルワンダのインフラストラクチャー省は、農業・健康・教育・科学・産業などの分野の発展に有益だという見方を示しています。


インフラストラクチャー省のクラバー・ガテテ大臣は、「ルワンダ政府は平和目的のために原子力利用の開発プロセスを開始しました。ルワンダに原子力科学技術センターを建設することは、原子力分野の発展において不可欠です」「国際的な競争力を得るために、国内にセンターを設立して、ルワンダに原子力科学・原子力テクノロジーに必要なスキルを供給しなければなりません」と述べています。

ガテテ氏は、「現代では、果物を保存する技術や自動車の点検に使用されるセキュリティ機器にも放射線技術が使われています」「カノンベにあるルワンダ軍事病院の放射線治療施設は、ルワンダにとって大きな助けとなっています」と原子力利用に関する例を挙げて、「そういった分野のスキルがなければ、大きな問題が発生します。実験室や訓練によって培える技術を構築しなければなりません」と説明しています。


「ロシアで原子力科学技術を学び修士号を習得したルワンダ人がすでに50名以上います」とガテテ氏は述べて、国外で原子力科学技術を習得する学生を増やすという計画があると語りました。この計画では、まずロシアへ20人の学生を留学させ、その後アメリカ・ヨーロッパ・アジアに留学先を拡大する予定とのこと。ロシアが第一の留学先として挙げられているのは、ロシアがルワンダの学生に最新技術を使った原子力発電所で学ぶことを許可していることが要因だとガテテ氏は説明しています。

一方、原子力技術に対して懸念を表明する議員もいます。2020年6月15日に開催された本会議の中で、賛成票を投じたのは78名中76名、反対票は2名でした。反対票を投じたフランク・ハビネザ議員は「核エネルギーは善よりも害をもたらします。原子力発電所の近くに住むということは、爆発して多数の被害を生み出す核爆弾の近くに住むようなものです。ルワンダは人口密度が高く、近隣住民やルワンダ国民の安全を確保できるような建設スペースは存在しません」と述べました。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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