ハードウェア

次世代Apple Watchでは血中酸素濃度検出機能の追加や心電図機能がアップグレードされる可能性


スマートウォッチ市場の約半分を支配しているというデータもあるApple Watchですが、Appleはまだまだ同製品の進化を目指しているようで、血中酸素飽和度を検出する機能などを追加する予定であるとApple関連メディアの9to5Macが報じています。

Blood oxygen detection and upgraded ECG features for Apple Watch in development - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2020/03/08/apple-watch-blood-oxygen-saturation/

9to5Macによると、「iOS 14のコードスニペットから、AppleがApple Watchで『健康に焦点を合わせた少なくとも2つの新機能』を開発していることが明らかになった」としています。9to5Macが挙げる「Apple Watchの健康に焦点を合わせた2つの新機能」は、「血中酸素飽和度検出機能」と「改良された心電図(ECG)」です。


◆血中酸素飽和度検出機能
血中の酸素濃度を表す「血中酸素飽和度」は、96~100%が健康な数値と見なされており、80%未満になると心臓や脳の機能が損なわれると考えられています。9to5Macは「現時点では血中酸素飽和度を検出するために必要なハードウェアとソフトウェアについては不明」としながら、Apple Watchが血中酸素飽和度の低下を検出して警告してくれるようになるとしています。

9to5Macは血中酸素飽和度検出機能について、「次期モデルであるApple Watch Series 6が必要になる可能性がある」としながら、最新OSのwatchOS 7が配信されることで、既存のApple Watchでも血中酸素飽和度を検出できるようになる可能性もあるとしています。

その理由として、9to5Macは「Apple Watchをバラバラに分解したところ、既存の心拍数測定用センサーで血中酸素飽和度を測定できることが明らかになっているため」としています。


なお、Apple Watchの競合であり、Googleに買収されたFitbitの一部のスマートウォッチやアクティビティトラッカーでは、既に血中酸素飽和度を測定することが可能となっています。

◆改良されたECG
さらに、9to5Macは「AppleはApple Watch Series 4から登場したECG機能のアップデートにも取り組んでいる」としています。Apple Watchの既存のECGアプリでは、心房細動洞調律を識別することができますが、心臓発作のようなその他の状態を識別することはできません。また、ECGアプリは心拍数が50bpm未満あるいは120bpm以上を記録した場合、心房細動か否かを判断することができません。


しかし、ソフトウェアあるいはハードウェアのアップデートにより、100~120bpmの範囲内でしか機能しなかったECGアプリの制限を撤廃することをAppleは目論んでいるとのことです。

なお、その他にAppleはApple Watchでユーザーの睡眠状況を追跡する機能を開発していると報じられています。

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in ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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