リリースされたばかりのApple Watchの心電図機能でさっそく命を救われる事例が報告される
2018年12月7日、AppleがApple Watch向けOSの最新バージョンである「watchOS 5.1.2」をリリースしました。watchOS 5.1.2の最大の特長は何と言っても「心電図(ECG)」アプリのリリースだったのですが、さっそくこの心電図アプリがApple Watchユーザーの命を救ったと話題になっています。
Apple Watch user discovers A-fib heart issue with new ECG app, ‘this probably saved you,’ says doctor - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/12/07/apple-watch-ecg-saves-life/
2018年12月7日に配信されたwatchOS 5.1.2から、Apple Watch Series 4で心電図アプリが使用可能となりました。これはApple Watch Series 4が発表された2018年9月の時点でアナウンスされていた機能で、これがOSのアップデートによりついに使用可能となったわけです。
この心電図アプリは記事作成時点ではアメリカおよびアメリカ領でのみ配信されているものですが、さっそく心電図アプリを使ったユーザーのひとりが命を救われたと報告しています。
Redditユーザーのedentelさんは、配信された心電図アプリを使ってみたところ、自身が心臓の病気である心房細動であるという結果が表示されたそうです。もちろんApple Watchが間違った結果を表示する可能性は十分あるため、edentelさんは複数回にわたって心電図アプリを使ったそうですが、何度やってもアプリは心房細動という通知を出してきたとのこと。
Heading to a cardiologist..... : AppleWatch
https://www.reddit.com/r/AppleWatch/comments/a40qm5/heading_to_a_cardiologist/
それでも「心房細動」という通知を信じられなかったedentelさんは、自身の妻に心電図アプリを使ってもらったそうです。複数回にわたって確かめたものの、妻は正常な結果しか表示されなかったため、edentelさんはようやく病院へ向かうことを決めます。
病院でedentelさんは「Apple Watchが自身が心房細動だと示している」と説明し、精密検査を行ったところ、ここでも心房細動であると診断されたそうです。病院の医者は、「Apple Watchがおそらくあなたの命を救いました。私は昨夜このニュース(心電図アプリの配信)を見て、来週は患者が増えるぞと思っていたのですが、まさか翌日の朝イチにもうそんな患者が来ることになるとは予想していませんでした」とedentelさんに語ったそうです。なお、Apple Watch Series 4の心電図アプリはユーザーの心臓を1日を通して定期的にチェックし、通常よりも高い心拍数や低い心拍数を検知するとアラートを表示してユーザーに危険を通知します。
Apple Watchが記録したedentelさんの心電図
心電図アプリはより正確にユーザーの心拍数を測定するための機能ですが、これがリリースされた直後にさっそく心房細動を検出し、ユーザーに命の危機を知らせることに成功したというのは驚きです。
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