元海軍パイロットのUFO目撃事件について「トップシークレット」の報告書が存在するとアメリカ海軍が認める
by Caleb Oquendo
アメリカ海軍のパイロットたちがカリフォルニア州のサンディエゴ沖で謎の飛行物体に遭遇した「USSニミッツUFO事件」は、2017年12月にUFOを撮影したムービーが公開されたことで一躍注目を浴びました。アメリカ海軍はUSSニミッツUFO事件について、「トップシークレット」に分類された報告書が存在すると公式に認めました。
The Navy Has Secret Classified Video of an Infamous UFO Incident - VICE
https://www.vice.com/en_us/article/wxe54z/the-navy-has-secret-classified-video-of-an-infamous-ufo-incident
2004年11月14日、海軍のレーダーが捉えた不審な飛行物体の正体を突き止めるため、海軍の航空母艦であるニミッツからF/A-18E/F戦闘機に乗り込んだ海軍パイロットたちが出撃。その結果、パイロットたちはUFOとみられる謎の飛行物体に遭遇し、事件当時の海軍パイロットであったチャド・アンダーウッド氏が、赤外線カメラでUFOの姿を撮影することに成功しました。
実際にアンダーウッド氏が撮影したムービーがこれ。
FLIR1: Official UAP Footage from the USG for Public Release - YouTube
ムービーは10年以上にわたって非公開でしたが、ニューヨーク・タイムズによって2017年12月に公開されました。公開されたムービーについて、海軍の広報担当者はフェイクではなく本物だと認め、「未確認の空中現象である」と説明しています。
UFO動画は「本物」だとアメリカ海軍が認める、ただし海軍に公開の意図はなかった - GIGAZINE
そんな中、ニミッツUFO事件についてさらなる情報を手に入れようとしたUFO研究者のChristian Lambright氏は、アメリカの情報自由法に基づいてアメリカ海軍に情報公開を要求しました。
すると、アメリカ海軍情報局の担当者から、「ニミッツUFO事件に関して『トップシークレット』に分類される報告書が発見されました」という返答があったとのこと。国家の資料がシークレットやトップシークレットに分類されたということは、機関によって「資料の公開がアメリカの国家安全保障に対して損害を与える」と判断されたことを意味します。また、ニミッツUFO事件に関して、「シークレット」に分類されたムービーも発見されたと担当者は述べたそうです。
Motherboardがアメリカ海軍に対して確認を行ったところ、アメリカ国防総省の広報担当者であるSusan Gough氏は「国防総省、特に海軍がムービーを所有しています」と認めたものの、未確認の空中現象に関する調査は進行中のため、個々のUFO観測事例について公の議論はできないと述べました。また、Gough氏はトップシークレットの報告書についてコメントできなかったそうで、一般に出回っているムービーと海軍所有のムービーが同一のものであるのか、たとえば解像度や音声に違いがあるのかといった点についての情報は得られませんでした。
by ktsimage
UFO研究のコミュニティにおいては、シークレットに分類されている海軍所有のムービーが、一般に出回っているムービーよりも高解像度のものである可能性がささやかれています。
ポピュラーメカニクスは2019年11月、ニミッツUFO事件の関係者の中には「より高解像度のUFO遭遇ムービーを見た」と証言する人が数人いると報告しています。また、不審な飛行物体をレーダーに捉えた海軍のミサイル巡洋艦「プリンストン」で勤務していたGary Voorhis氏は、「8~10分のより明確なムービーを見たことは間違いない」と、ポピュラーメカニクスに語りました。
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