生き物

FBIが未確認動物「ビッグフット」の正体を調査した結果が公開される

by Amit Patel

アメリカのロッキー山脈などで目撃されている未確認動物「ビッグフット」は、山奥に住む巨人のような動物だと考えられています。そんなビッグフットについてアメリカの連邦捜査局(FBI)が分析を行った際の資料が、情報公開法に基づいて公開されています。

FBI Records: The Vault — Bigfoot Part 01 of 01
https://vault.fbi.gov/bigfoot/bigfoot-part-01-of-01/view

The FBI Has Published Its Cache of Bigfoot Files - VICE
https://www.vice.com/en_us/article/wjv4kq/the-fbi-has-published-its-cache-of-bigfoot-files

数多くの目撃例によると、ビッグフットは身長2~3mほどで体は毛に覆われ、二足歩行する類人猿のような動物であるとのこと。猿人ギガントピテクスの生き残りといった説もささやかれているビッグフットですが、その実在については多くの論争があり、記事作成時点では未確認動物として扱われています。

新たにFBIが公開したファイルによると、FBIは1976年にThe Bigfoot Information Center and Exhibition(BIC)の要請によって、ビッグフットのものと思われた奇妙な体毛について分析したとのこと。BICは伝説上の動物についての研究を行う組織であり、ビッグフットなどについて真剣にその実在を研究していました。

ファイルにはビッグフットのものと考えられる写真が参考資料として取り上げられ……


The New York Timesの新聞記事も貼られていました。


1976年8月26日、BICのディレクターであったピーター・バーン氏はFBIへ宛てた手紙の中で、「ビッグフットのものかもしれない体毛について、過去にFBIが分析した記録があるのかどうかを教えて下さい」「私たちの研究が真剣なものであると理解していただきたいのです。これは答えを見つける必要がある、深刻な問題なのです」と書いています。

これに対してFBIは丁寧に応対し、過去にFBIが未確認動物の体毛についていかなる分析も行った記録はないと返答。するとバーン氏はFBIに対し、ビッグフットのものと思われる15本の体毛および皮膚サンプルを小包に入れて送りました。BICの技術ではサンプルについての鑑定を行うことができなかったため、バーン氏は高い技術力を持つFBIに助けを求めた模様。


FBIはバーン氏の行動に対し、「FBI研究所は犯罪捜査に関して法執行機関に物理的証拠を提供するために調査を行います」と返答し、一見すると調査を断るかのように思えました。ところが、続けて「研究や科学的調査のため、時にはケースバイケースで私たちはこの規則に例外を設けます。この例外に基づいて私たちはサンプルの体毛および組織について調査します」と述べ、FBIはビッグフットのものである可能性のあるサンプルを分析したとのこと。

1977年2月24日、FBIのアシスタントディレクターであるジェイ・コクラン氏が、BICに対して調査結果を報告しました。コクラン氏は光学顕微鏡などを使用した調査の結果、体毛のサンプルは「鹿の一種のものであると結論付けられました」と述べています。残念ながらサンプルはビッグフットのものではありませんでしたが、FBIは真剣にビッグフットの可能性があるサンプルを分析していたようです。

by PatternPictures

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in サイエンス,   生き物, Posted by log1h_ik

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