生き物

ネッシーの正体を世界最大級のDNA解析で調査した結果が発表される


スコットランドのネス湖に未確認動物ネッシーが存在するという証拠の数々はでっち上げだったことが明かされていますが、それでもなおネッシーの存在を信じる人は数多くいます。そこで、最新科学技術を利用し、ネス湖周辺の生き物のDNAを大規模に採取・分析し、果たしてネッシーのDNAは存在するのかを調査した研究が2018年に始まりました。この調査結果が報告されています。

The Results — Super Natural History
https://www.lochnesshunters.com/the-results

Loch Ness monster could be a giant eel, say scientists | Science | The Guardian
https://www.theguardian.com/science/2019/sep/05/loch-ness-monster-could-be-a-giant-eel-say-scientists

Loch Ness monster could be giant eel, most extensive study of lake ever undertaken suggests | The Independent
https://www.independent.co.uk/news/science/loch-ness-monster-solved-photos-sightings-scotland-eel-dna-a9092716.html

ネッシーの最古の記録は西暦565年にまでさかのぼります。近年では1934年4月に公開された「外科医の写真」が大きな話題を呼び、後に写真はジョークだったことが明かされてもなお、目撃証言やその存在を信じる人が数多くいます。


ニュージーランド・オタゴ大学の遺伝子学者であるNeil Gemmell教授率いる研究チームは、2018年、そんなネス湖の環境DNAを調査することにしました。

生物の細胞には生物固有のDNAが含まれていますが、生物の組織片は新陳代謝によって剥がれたり、排せつ物に付着したりなどして体外に排出されます。湖や川の水にはこのような生物から剥がれた組織片が含まれるため、DNAシークエンシングを行うことで、その水辺に生息する生物がわかるようになるとのこと。Gemmell教授の研究は、同種のDNA研究の中でも過去最大規模のものの1つであり、ネス湖のさまざまな場所・深さから250のDNAサンプルが採取されました。


調査の結果、スコットランドネス湖周辺には約3000種の生き物が生息していることが判明しました。

DNAの中にはごく小さな生物のほか、人間・豚・鹿・ 針魚が見つかりましたが、巨大ワニや、古代魚とされるチョウザメ科首長竜のDNAは発見されませんでした。一方で、うなぎのDNAも発見され、うなぎは非常に巨大になることから、Gemmell教授はネッシーの正体が巨大化したうなぎである可能性を示唆しました。


Gemmell教授によると、ネス湖に存在するうなぎのDNA量は膨大で、研究チームが驚くほどだったとのこと。ただし、検出されたDNAが通常のうなぎのものなのか、巨大うなぎのものなのかという区別は記事作成時点ではついていません。


しかし、ネス湖で巨大うなぎが見つかったという報告はこれまでになく、ヨーロッパで報告された巨大うなぎは最大5.38kgで、ネッシーと見間違うような巨大さではありません。この点はGemmell教授も認めていますが、「積み重ねた証拠から、ネッシーが巨大うなぎであるという可能性は排除できません」と述べました。

ネッシーの正体はエラスモサウルスやハ虫類の一群である首長竜の生き残りであるという仮説は長らく支持されていますが、これについてGemmell教授は「ハ虫類のシークエンスの証拠は見つかっていません。私は、ネス湖周辺にうろこのついた巨大なハ虫類が存在しないと考えています」と述べています。

ただし、DNAサンプルのうち20%はいまだ未解読とのことで、今回の研究で全てが解明されたわけではないとのこと。


なお、Gemmell教授の研究は「LochNessNewEvidence」というドキュメンタリーとして2019年9月15日にTravel Channelで公開される予定。予告編は以下から確認できます。

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in サイエンス,   生き物,   動画,   マンガ, Posted by logq_fa

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