UFO研究グループがアメリカ陸軍と「未来技術を共同開発する」契約を締結
by MartinStr
アメリカの未確認飛行物体(UFO)研究グループであるTo The Stars Academyがアメリカ陸軍との協定に署名し、軍用のカモフラージュやビームエネルギー推進、量子通信を開発する目的で軍事研究に参加する契約に同意したと発表しました。
To The Stars Academy
https://dpo.tothestarsacademy.com/
Tom DeLonge's UFO Research Group Signs Contract With U.S. Army to Develop Far-Future Tech - VICE
https://www.vice.com/en_us/article/qvgnqq/tom-delonges-ufo-research-group-signs-contract-with-us-army-to-develop-far-future-tech
To The Stars Academyは、ポップパンクバンドのブリンク182でギタリスト兼ボーカルを務めていたトム・デロング氏が2015年にバンドを脱退したあとに立ち上げた会社です。To The Stars Academyはデロング氏のソロアルバムや小説を出版するレーベルであるほか、「UFOと地球外生命体を研究する組織」としての側面もあり、UFO映像の解析や「地球外からやってきたとされる金属」の研究などを行っています。
To The Stars Academyが解析して投稿したムービーは、アメリカ海軍によってドローンや風船ではなくUFOを捉えたものだと2019年9月に認められました。
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また、デロング氏は自身のInstagramで、To The Stars Academyが入手した金属サンプルの写真を公開しています。To The Stars Academyは「この金属サンプルが特定の周波数の電磁放射にさらされると浮揚特性を示す」と主張しています。なお、To The Stars Academyは画像のものを含む数点の金属サンプルを入手するのに3万5000ドル(約380万円)を費やしたとのこと。
To The Stars Academyがアメリカ陸軍戦闘能力開発司令部(CCDC)と締結した共同研究開発契約(CRADA)は、To The Stars Academyがこれまで行ってきた金属の研究に対する協力をアメリカ陸軍に仰ぐもの。特にステルス迷彩や通信技術への応用が期待されているメタマテリアルについて、アメリカ陸軍側が技術革新を期待しての契約になっているそうです。
契約書によると、To The Stars Academyに対してアメリカ陸軍から契約料は支払われないとのこと。ただし、To The Stars Academyとアメリカ陸軍の共同研究には75万ドル(約8200万円)の予算が約束されているそうです。なお、CRADAの契約文書は、To The Stars Academyとアメリカ陸軍の両者による了解のもと、公開されています。
デロング氏の妹であるTo The Stars Academyのカリ・デロングCCOは、Motherboardの取材に対して、政府のリソースを使用して材料開発をスピードアップすることが契約の目的だと述べ、「アメリカ陸軍の積極的な対応と、CRADAの内容公開は、国民に対して透明性を保つという私たちの意欲と願望を示すものです」と語りました。
アメリカ陸軍の戦車・車両研究開発技術センター(GVSC)で車両防衛システム部門の科学技術副部長を務めるジョゼフ・キャノン氏は「To The Stars Academyとのパートナーシップは、刺激的で非伝統的な情報源として、わが軍の地上システム能力を強化するのに役立ちます。GVSCでは、To The Stars Academyとのパートナーシップと今後の技術革新の可能性に期待しています」と述べました。
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