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Appleが激震を与えた「AirPods Pro」は何がどのように優れているのか専門家が分析するとこうなる

By Daniel Romero

Appleから、ワイヤレスイヤホンである「AirPods」の新たなラインナップとして、2019年10月に「AirPods Pro」が登場しました。AirPods ProおよびAirPodsの魅力と、Appleがとった戦略についてを、Appleを独自に分析するAvalon Avalonを運営するニール・サイバート氏が語っています。

Above Avalon: AirPods Are Becoming a Platform
https://www.aboveavalon.com/notes/2019/11/19/airpods-are-becoming-a-platform

◆AirPods Proの魅力
AirPods Proが魅力的である点として、サイバート氏はまず製品の発表方法を挙げています。AirPods Proは、AppleのSteve Jobs Theaterで2019年9月に行われたイベントの約1カ月後に、プレスリリースで発表されました。

AirPods Proの発表は、AirPodsが発表された時のアプローチとよくにているとサイバート氏は述べています。AirPodsは2016年にサンフランシスコで開催されたAppleのイベントで、「iPhone 7/7 Plus」と「Apple Watch Series 2」の発表の間、わずか5分の紹介で世界に公開されました。当初、AirPodsはiPhone 7およびiPhone 7 Plusの新機能として位置付けられていました。

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AirPods Proには、「デバイスとのシームレスなペアリングが可能で充電機能つきのケース」に加え、「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」と「外部音取り込みモード」という大きな特徴があります。多くの人にとって、AirPods Proは初めてのANCヘッドホンになるとサイバート氏は推測しています。また、外部音取り込みモードは、外部の音が聴こえないというANCヘッドフォンの強みであり弱みでもある点に対処する機能で、「ANCヘッドホンを使用したことがあるユーザーが望んでいた機能でもある」とサイバート氏は語っています。

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◆AirPodsの売上高
サイバート氏は、Appleは2019年度において約3500万台のAirPodsを販売していると見積もっています。また、AirPodsによる収益は前年から倍増し、約60億ドル(約6573億円)に上るとサイバート氏は予測しています。

以下のグラフは2019年度までのApple製品の販売台数を示したものです。縦軸は累計売上台数、横軸は発売後の四半期数を表しています。青の線はiPadシリーズ、水色の線はAirPods、赤い線はiPhoneシリーズ、緑の線はApple Watchシリーズ、灰色の線はiPodシリーズの販売台数を示しています。2016年からの3年間で、Appleは約6100万台のAirPodsと、約6000万台のiPhoneを販売しました。AirPodsはiPhoneと線が重なっており、販売台数がほぼ同じ推移であることを示しています。


また、サイバート氏が独自に行ったアンケート調査では、回答者の約30%が2台以上のAirPodsを使用していると答えたとのこと。さらに、ワイヤレス充電ケースつきのAirPodsを購入した人の約41%は、以前購入したAirPodsをまだ使用していると答えました。AirPods所有者が増えるだけでなく、AirPodsを2組以上使用する人が現れていることから、AirPodsの販売台数はさらに増加したのだとサイバート氏は予測しています。

Appleは2019年時点で約21億台のiPhoneとiPadを製造しただけでなく、AirPodsやApple Watchというウェアラブルデバイスを年間7000万台近く製造しています。ウェアラブルデバイスに関して、Appleはトップに君臨する企業であり、「AirPodsは耳専用のコンピューターとも言える」とサイバート氏は述べています。2019年時点で、AirPodsを着けている人は約4500万人とされ、順調にAirPodsが浸透すれば2021年頃には1億人以上がAirPodsを装着しているだろうとサイバート氏は予測しています。

Appleは、AirPods ProをAirPodsの代替品にするのではなく、機能に応じてラインナップを拡大する戦略をとっています。AirPods Proは、ANCを持ったハイエンドなAirPodsとしての位置づけになっています。サイバート氏は、Appleが今後もこの戦略を推進し続けると推測しており、AirPodsのラインナップは最低99ドル(約1万800円)から最高500ドル(約5万5000円)になると予測しています。

By Daniel Romero

AirPodsの価格は159ドル(約1万7400円)ですが、AirPodsが発表された当時、競合他社のワイヤレスイヤホンは平均で約300ドル(約3万2800円)ほどであったため、AirPodsの登場は業界全体に衝撃を与えました。2019年においても、競合他社はAirPodsの価格帯に合わせた製品を生み出すのに苦労しているとのこと。

「AirPodsはヘッドホンの新たな標準となり、スマートフォンの専用ヘッドホンジャックは過去の遺物になりました。Appleのウェアラブルデバイスは、次世代のPCとして大衆にもたらされ、人々の手首や耳を支配し、勢いを増し続けるでしょう」とサイバート氏は語っています。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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