Facebook傘下のOculus VRが「VRデバイスのデータを広告に利用する」とプライバシーポリシーを変更
Facebook傘下のVR(仮想現実)開発企業Oculus VRが、FacebookアカウントでOculusにログインした場合について、プライバシーポリシーの変更を発表しました。その中で、FacebookアカウントとOculusアカウントを連携した場合、「Oculusのデータが広告に利用される」と記されていることが明らかになっています。
Introducing New Features From Facebook to Help People Connect in VR and an Update to Our Privacy Policy | Oculus
https://www.oculus.com/blog/introducing-new-features-from-facebook-to-help-people-connect-in-vr-and-an-update-to-our-privacy-policy/
Facebook wants to use your Oculus data for ads because of course it does
https://thenextweb.com/facebook/2019/12/12/facebook-oculus-data-ads-social-features/
Oculus QuestやOculus Rift SなどのVRデバイスでVRコンテンツを楽しむためには、Oculus専用のアカウントあるいはFacebookアカウントでのログインが必要となります。
Oculus VRは2019年12月11日付けでプライバシーポリシーの変更点を発表。その中で「Facebookアカウントでログインすることを選択した場合、FacebookはOculusアカウント情報とOculus製品の使用に関する情報を使用して、Facebook Company Productsで表示される広告のカスタマイズなど、Facebook Company Productsの提供、カスタマイズ、改善を行います」と述べました。
Oculus VRはFAQで、Oculusの利用データを広告に用いるのは、「より一貫したエクスペリエンスを構築し、ユーザーがVRのコミュニティを見つけやすくするため」と、個人に合わせたVRアプリの広告を提供するためだとしています。
また。FacebookのつながりをそのままOculusに持ち込むことが可能となるため、Oculusでのマルチプレイや画像・映像の共有が容易になり、VRでのゲームプレイをFacebookに直接ライブストリーミングで配信することもできるようになるとアピールしています。
技術系メディアのThe Next Webは、このプライバシーポリシーの変更は、人気映画「レディ・プレイヤー1」の原作小説から着想を得たというFacebookのソーシャルVRサービス「Facebook Horizon」を始めるための準備作業ではないかと推測しています。
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