レビュー

スワイプでぐりぐり動かして気象の移り変わりを目で理解できる「Flowx: Weather Map Forecast」レビュー


降雨や気温などの気象情報をレイヤーで地図に重ね合わせて、スワイプで時間による移り変わりを見ることができるAndroid向けアプリ「Flowx: Weather Map Forecast」が登場しました。無料で豊富な気象データを使用することができて、スワイプで時間の移り変わりを進めたり戻したりしながら直観的に天気などの移り変わりを見ることができるアプリになっているとのことなので、さっそくインストールして使い倒してみました。

Flowx - Home - Flowx
https://flowx.io/

Flowx: Weather Map Forecast - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.enzuredigital.weatherbomb

Flowxは記事作成時点ではAndroid版のみがリリースされています。インストールするには、まず上記URLにアクセスしてから「インストール」をタップ。


インストールが完了したら「開く」をタップします。


これがFlowxのホーム画面です。降水量ごとに色分けされた雨雲マップの上に、降水確率や降水量・気温が示された折れ線グラフが表示されています。


以下のムービーを再生すると、実際に画面をスワイプして動かしている様子を見ることができます。

画面上で指をぐりぐり動かして気象の遷移を確認できる「Flowx」 - YouTube


2点でタップしながらスワイプすると、マップの中心を変えることができます。


なお、任意の点を中心にすることも可能です。まず右上のボタンを押して……


メニューが表示されたら「場所の変更」をタップします。


検索欄に地名を入れて検索ボタンをタップ。


中心にしたい場所にマークが付いていることを確認して「SAVE」ボタンをタップします。


「東京」で検索したので、東京都が地図の中心になりました。


ピンチインすると、マップを縮小することが可能。限界まで縮小すると、世界中の気象データをまとめて見ることができます。


逆に、ピンチアウトするとマップを拡大できます。試しに北海道の夕張市付近を最大まで拡大した時の縮尺はこんな感じ。


マップの上のグラフを長押しするとメニューが表示されます。メニューから「Compare」をタップしてみると……


グラフの元となるデータを「NOAA GFS(アメリカ海洋大気庁)」「CMC FDPS(カナダ気象庁)」「DWD ICON(ドイツ気象局)」の中から選択することができました。なお、デフォルトでは「NOAA GFS(アメリカ海洋大気庁)」のデータが表示されています。


「Select Graph」では……


グラフの種類を選ぶことができます。グラフは上から「Monkey wedding(雨量)」「Cricket Chips(気温)」「Sun Dogs(気圧)」「Starry Night(湿度)」「Sailors Delight(風力)」です。試しに、気圧データの「Sun Dogs」をタップしてみます。


すると、マップの上のグラフが入れ替わりました。


「Move up」をタップすると……


グラフが上に移動しました。


グラフの数値の範囲を変えるには、「Set Range」をタップしてから……


「Pressure」の項目にチェックを入れて、数値の下限と上限を入力後に「Set」をタップします。


すると、グラフの上限と下限が変わりました。


「Delete Graph」をタップするとグラフを削除できます。


マップの上のグラフが2つから1つになりました。


逆に追加するには、「Add Graph」をタップします。


次に、追加したいグラフをタップ。


マップの上のグラフが2つになりました。


マップが小さくなってしまいますが、全種類のグラフを表示させることも可能です。


Flowxでは、マップに重ねる気象情報のレイヤーを切り替えることができます。以下のムービーを見ると、実際にマップに追加するレイヤーを切り替えることで、マップの見た目が変化する様子が分かります。

「Flowx」でレイヤーを切り替えるとこんな感じ - YouTube


マップ下部にある一番左のアイコンは、デフォルトで表示されている雨雲マップのレイヤーです。レイヤーは「雨雲マップ+別のレイヤー」の2つまで重ねることが可能。例えば、左から2番目のアイコンをタップすると雨雲を含む全種類の雲「Total Cloud」レイヤーが追加されます。


「気温」レイヤー


「気圧」レイヤーはこんな感じ。中心にある台風第15号(ファクサイ)の周囲が青色を帯びていることから、台風が強力な低気圧だということが分かります。


「Wind Speed(風速)」レイヤー


「波の高さ」レイヤー


右から2番目の「Wind Direction(風向)」は風の動きがアニメーションで表示されます。


一番右の「Wave Direction(波向)」も追加するとこんな感じ。


このレイヤーは編集することが可能です。編集するには、右上のメニューボタンをタップして……


「場所の変更」をタップ。


次に、赤枠で囲ったボタンをタップ。


すると、レイヤーの一覧が表示されるので、各レイヤーの右にあるチェックボックスをタップすることで、マップ下部に並ぶボタンを切り替えることができます。例えば、「Hurricane Tracks」を追加すると……


マップ下部に新しいアイコンが追加されました。この「Hurricane Tracks」アイコンをタップすると、マップ上の赤枠部分にあるように、台風の軌跡が表示されるようになります。


ほかにも、波の高さや方向のレイヤーや……


さまざまな種類の雲のレイヤー


「CAPE(対流有効位置エネルギー)」や「Lifted Index(リフティド指数)」などといった大気安定度指標を追加できるレイヤー。


強風や露点温度のレイヤーなどがあります。


画面の一番左から右にスワイプして出てくるメニューから、「設定」を選択すると……


ウィジェットの見た目や、マップに表示される単位などを細かく変更することができます。


なお、ウィジェットはこんな感じ。


Flowxは無料で使用可能ですが、さらに機能が豊富な有料版をサブスクリプション形式で購入することもできます。


有料プランには遷移させる期間を7日間から10日間にしたりできる「Bronze」プラン(年間550円)や、これに加えて選択可能なソースが増える「Silver」プラン(年間1100円)に……


Flowxで使用可能なソースがすべて開放される「Gold」プラン(年間2120円)などがあります。2週間の無料期間がついているので、試しに「Gold」プランに加入してみました。


すると、グラフを長押しした時に表示されるメニューに「Edit Graph」が追加されました。タップしてみると……


グラフに表示させる項目をカスタマイズすることができました。


ひとつのグラフ上に欲しいデータを全て詰め込んだオリジナルのグラフを使用することが可能になるというわけです。また、グラフの期間も「7日間」から「13日間」に増加しています。


マップに追加できるレイヤーも増加しています。例えば、「Radar Reflectivity」レイヤーを追加すると……


雨雲の様子が詳細にわかる気象レーダーのレイヤーが追加されました。


ほかにも、波に関する情報のレイヤーが大量に増えているため、サーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ人にはうってつけです。


もし「そこまで充実したデータは要らないかも」と感じる場合は、加入から14日以内に定期購入を解除すれば支払いは発生しません。定期購入を解除するには、Google Playアプリのメニューから「定期購入」を選択。


「Flowx」を選択してから……


「定期購入を解約」をタップすればOKです。


Flowxは、マップを左右にスワイプすることで気象の移り変わりを直観的に理解することができるので、天気予報や防災の用途だけでなく、雲がちぎれて流れる様子や台風が海上をさまよう軌跡を見るだけでも楽しめるアプリになっています。

記事作成時点ではAndroid版しかリリースされていませんが、公式サイトではiOS版の登録受付も開始されているので、近日中にiPhoneでも使用できるようになることが期待できそうです。

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in モバイル,   動画, Posted by log1l_ks

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