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SpaceXの宇宙船「Starhopper」が火だるまになった前回テストから一転、飛行に成功


イーロン・マスク率いる宇宙開発企業SpaceXの宇宙船のプロトタイプ「Starhopper」は2019年7月に予期せぬ出火で火だるまになり、飛行テストが中断される事態となりました。しかし、2019年8月27日付でマスクCEOは、新たなテストでStarhopperが見事飛行に成功したことを発表しました。Starhopperが上空150メートルを飛行する様子がYouTubeで公開されています。

SpaceXは巨大ロケット「Falcon Heavy」を始めとするロケットや宇宙船を開発中です。Falcon HeavyはFalcon 9ロケットを3本束ねた形の巨大ロケットですが、SpaceXは、Falcon Heavyをはるかに上回るスケールの超巨大ロケット「BFR」の運用も視野に入れています。BFRは旅客機のような使用用途で世界中のどこへでも1時間で到達できるほか、火星への有人飛行を行う可能性もある機体。そして、BFRの一段目のブースター部分が「Super Heavy」、二段目の宇宙船部分が「Starship」と呼ばれています。

このStarshipの小型プロトタイプ機が、今回テスト飛行を行った「Starhopper」です。

Starhopperが初公開されたのは2019年1月で、その後、4月や7月にテストが行われました


しかし、7月のテストではStarhopperが火だるまになる場面もありました。エンジンが始動しても機体が浮上せず、ロケットの上部から炎が吹き出る様子がYouTubeで公開されています。SpaceXのエンジニアであるケイト・タイス氏によると、この日のテストは予想外の出火で中断されたとのこと。

SpaceX StarHopper engine test and unexpected fireball (4K Slow Mo) - YouTube


そして8月27日、マスク氏は新たなテストでStarhopperが見事に浮上したことを発表しました。


Starhopperが上空150mを飛行する様子は以下のムービーから確認できます。

150 Meter Starhopper Test - YouTube


もくもくと煙を上げるStarhopper。


しかし、次の瞬間、炎を噴射し……


炎上することなく空中へと飛び出しました。


ふわりと飛び上がったStarhopperは空中をゆらゆらと移動します。


1分たらずの飛行ののち、ゆっくりと地上へと近づいていきます。


着陸後の様子。機体に損傷などは見当たりません。


テスト飛行の成功を受け、マスク氏は「いつかStarshipは火星の粗い砂の上に着陸するだろう」とツイートしました

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in ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by logq_fa

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