次世代モバイル版Firefoxのパイロット版「Firefox Preview」公開

Mozillaが次世代のAndroid向けFirefoxのプレビュー版「Firefox Preview」を公開しました。Firefox PreviewはGoogle Playですでにダウンロードが可能で、日本語化もされています。

Reinventing Firefox for Android: a Preview - Future Releases
https://blog.mozilla.org/futurereleases/2019/06/27/reinventing-firefox-for-android-a-preview/

GeckoView in 2019 - Mozilla Hacks - the Web developer blog
https://hacks.mozilla.org/2019/06/geckoview-in-2019/

次世代Firefoxの大きな目玉となるのが、かつてNetscape6以降で使われていたGeckoをベースにしたMozilla独自のレンダリングエンジン「GeckoView」を搭載しているという点です。Mozillaによると、Androidのほぼ全てのブラウザはGoogle製レンダリングエンジン「Blink」を採用しているためGoogleの意向に左右されてしまうところがあるとのこと。Mozillaは自社製のGeckoViewを活用することでGoogleから独立を保てるだけでなく、Firefox Previewは従来のAndroid版Firefoxよりも最大2倍の高速化を実現化したと主張しています。

プライバシー保護と動作の軽さを売りにする「Firefox Focus」もGeckoViewを搭載していますが、Mozillaは次世代Firefoxを「Firefox Focusの使いやすさと快適さを全て兼ね備えたフル機能のモバイルブラウザ」にすることを目標にしており、次世代Firefoxに注力するためにFirefox Focusの開発を一時的に中断するとのこと。また、Mozillaは正式には発表していませんが、Google Playで公開中のFirefox PreviewのURLに「mozilla.fenix」と含まれていることから、この次世代型Firefoxは以前からその開発が報じられてきた「Fenix」だと考えられます。

そんな次世代Firefoxのプレビュー版「Firefox Preview」はすでに公開されていて、実際に使用可能となっています。

Firefox Preview - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.mozilla.fenix

Firefox Preview初回起動時には設定画面が開き、Syncでのログインや、ダークモード、トラッキング拒否機能などの設定が可能。なお、トラッキング拒否機能はデフォルトでオンになっています。

これらの設定を飛ばして画面を最下部までスクロールして、「ブラウジングを始める」をタップしてもOK。そのままブラウジングが可能です。

従来は上に配置されていたアドレスバーは下に移動しています。

設定画面では、検索エンジン・テーマの変更や、トラッキング防止のON・OFFなどの設定が可能でした。