2019年05月16日 10時54分ハードウェア

超絶強力な手ぶれ補正機能を搭載したGoProキラーなアクションカメラ「Osmo Action」が登場

「DJI Mavic Air」などのドローンを製造・販売するDJIが、GoProライクな小型のアクションカメラ「Osmo Action」を発表しました。端末の前後にそれぞれディスプレイを搭載した「デュアルスクリーン」対応で、超強力な手ぶれ補正機能、4KHDRムービーや8倍スローモーションムービーの撮影も可能、さらには防水にも対応という全部盛りなアクションカメラになっているとのことです。

Osmo Action – Entdecke Deine andere Seite – DJI
https://www.dji.com/jp/osmo-action

Osmo Actionは幅65mm×高さ42mm×厚み35mmで、重量124gの小型アクションカメラ。前面には1.4インチ300ppiのモニターがついており……

背面には2.25インチの解像度640×360ピクセル(325ppi)タッチモニターが搭載されています。

天面には電源ボタンと録画ボタン。スリープ時や電源オフ時でもボタンを押せば2秒以内に撮影を開始できるそうです。

手に持つとこれくらいのサイズ。

付属パーツはこんな感じ。防水ケース・フローティングハンドル・充電ハブ・クイックリリースベースなどが付属しています。

Osmo Actionの特徴は、なんといっても端末の前後に搭載されているデュアルスクリーン。以下のようにアクティビティ中の自分をセルフで撮影する場合であっても、スクリーンで映りを確認しながらの撮影が可能です。搭載スクリーンはタッチ操作可能です。

カメラは最高4K/60fpsの高画質映像を撮影可能で、スローモーションムービーの場合は1080p/240fps(8倍)が最大となります。他にも、最大4K/30fpsのHDRムービー撮影や、最大120秒の長時間露光が可能なカスタム露出設定、タイムラプス撮影、タイマー撮影モードなどが搭載されており、さまざまな映像の撮影が可能です。

他にも、5種類の音声コマンドで端末を操作する音声操作機能も有していますが、これは英語と中国語にのみ対応しているので、日本語での利用は不可能です。

最大水深11メートルにまで耐えられる防水機能を有しており、3層構造になっているレンズは水・油などの汚れを弾く指紋防止コーティングが施されており、マイナス10度までの低温環境にも耐えられという、厳しい環境下でも安定した撮影が可能なアクションカメラとなっています。加えて、効率的な冷却システムを搭載しており、動作により生じる熱を効率的に逃がし、長時間安定した撮影が可能です。なお、バッテリー容量は1300mAhで、充電は90分で完了する模様。

また、DJIのドローン技術にも応用されている超強力な手ぶれ補正機能が「RockSteady」としてOsmo Actionにも採用されています。RockSteadyは自動電子式手ぶれ補正とDJI独自のアルゴリズムを組み合わせたもので、安定して揺れの少ない映像を撮影するのに役立ちます。

以下の画像をクリックするとムービーが再生され、RockSteady機能のオンオフでどれくらい映像の揺れが異なるかが一発でわかります。

また、Osmo Actionの手ぶれ補正機能・RockSteadyが他のアクションカメラの手ぶれ補正機能と比べていかに強力かは、以下のムービーの29秒辺りから流れる、ソニーのFDR-X3000R、Osmo Action、GoPro HERO7 Blackと手ぶれ補正機能を比較する様子を見ればわかります。

DJI OSMO ACTION vs GoPro Hero 7 Black [4K] - YouTube

Osmo Actionをアウトドアやアクティビティで使い倒す、という実際の使用シーンをイメージして制作された公式ムービーは以下からチェックできます。

DJI - Introducing Osmo Action - YouTube

DJI - Osmo Action Unleashed - YouTube

海外メディアのThe Vergeは発売前にOsmo Actionをレビューしており、「照明条件の良い場所ではきれいな映像が撮影できますが、暗所ではかなり映像の粒子が粗くなる」と指摘。そして最大の欠点は「写真とムービーの両方で画像がGoProよりもトリミングされること」とのこと。ただし、GoProにはない特徴として、デュアルスクリーンを挙げており、自撮り時には大きな利点になるとしています。

DJI Osmo Action hands-on: GoPro should be worried - The Verge
https://www.theverge.com/2019/5/15/18622976/dji-osmo-action-hands-on-gopro-hero-7-black-camera

他にも、カメラのレンズ前面がねじ込み式のレンズカバーになっているおかげで、カメラレンズ本体が傷つくことがないのも良い点として挙げられています。