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海に浮かぶ「水上都市」の計画が国連で発表される


都市人口が増加の一途をたどるという統計的予測がされる一方で、都市のキャパシティには限りがあります。また、多くの都市は海沿いに位置しているため、海面上昇の影響や洪水・津波の脅威にさらされています。そのような都市化に伴う居住問題を取り扱う国連ハビタットマサチューセッツ工科大学(MIT)が発表したのが、海の上に人口島を浮かべた「水上都市」計画です。

BIG and MIT unveil a floating city of the future at the United Nations - Archpaper.com
https://archpaper.com/2019/04/big-and-mit-floating-city-of-the-future/

アメリカやイギリスを拠点として建築家・デザイナー・研究者が集まるBIG-BJARKE INGELSグループ(BIG)は現地時間の2019年4月3日、ニューヨークの国連ハビタットで水上都市の設計のプロトタイプを明らかにしました。MIT・BIGとともに計画に携わっている非営利団体OCEANIXの創設者であるマーク・コリンズ氏は、「この提案は洪水や地震、津波の被害を防止できるものです」と語っています。


BIGによると、この水上都市はエネルギー的にも自立したものであり、住人を養うための食料は島で栽培されるそうです。廃棄物、食料、水、そして交通のシステムはつながっており、天候による影響を強く受けそうな場合は都市をまるごと移動させることも可能になるとのこと。


海を埋め立てて土地を開拓していくことは、砂資源が貴重であること、湿地やマングローブが失われてしまうことから、もはや持続可能なものではありません。それに加えて気候変動や海面上昇の影響に対処するために、水上浮遊都市は将来の居住スペースとして現実的に考えられる手段となっています。

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in メモ, Posted by log1e_dh

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