AppleがiPhoneと連携させて使う独自のクレジットカードを準備中か、Apple製品の購入時は高キャッシュバックが受けられる可能性も
Appleとゴールドマン・サックスが共同で、iPhone上のWalletアプリと統合される新しいクレジットカードを準備しているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。このクレジットカードを使えばWalletアプリ上で支出目標を設定したり購入特典を追跡したりすることができる特別な機能が使えるほか、2%のキャッシュバックが受けられるとのこと。加えて、この独自クレジットカードでApple製品を購入した場合、通常の2%よりも高い割合のキャッシュバックが受けられる可能性もあるとのことです。
Apple, Goldman Sachs Team Up on Credit Card Paired With iPhone - WSJ
https://www.wsj.com/articles/apple-goldman-sachs-team-up-on-credit-card-paired-with-iphone-11550750400
Apple credit card launching later this year, according to rumors
https://9to5mac.com/2019/02/21/wsj-apple-credit-card/
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Appleがゴールドマン・サックスと準備しているiPhone用のクレジットカードは、2019年3月から従業員の間でテストが実施され、2019年内に発売される予定となっています。独自のクレジットカードをiPhoneと連携させる上で欠かせないのがiOSのWalletアプリですが、このアプリはiOS 12.2のベータ版で大幅なデザイン変更が行われており、Appleがこの一新されたWalletアプリでさらに大きな計画を立てることは非常に理にかなったものと思われます。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Appleのエンジニアたちは専用クレジットカードをWalletアプリと連携させることで使えるようになる、新機能の開発に取り組んでいるそうです。その新機能を使えば、例えばクレジットカードの残高を管理したり、カードの支出状況をユーザーに通知したりすることができるようになる模様。クレジットカード所有者の支出パターンを分析・通知することもあるそうで、例えば、1週間のうちに購入した食料品が多すぎる場合などに、通知が送られるようになるとのこと。
なお、Appleがゴールドマン・サックスと共同で新しいクレジットカードを準備していることは、2018年5月にも報じられていました。
Appleがゴールドマン・サックスと手を組んで新たに「Apple Pay」用クレジットカードを作る見込み - GIGAZINE
Appleは2014年に独自の決済サービスであるApple Payを始め、2017年には個人間送金をサポートするApple Pay Cashをアメリカでスタートさせています。
Apple Payではユーザーが取引を行った際に生じる少額の手数料をAppleが負担しているため、Appleが自社製クレジットカードを導入すればこの少額手数料を大幅に削減できるようになり、Apple全体の収入増加につながるのではないかと、Apple関連のニュースを報じる9to5Macは記しています。
報道によると、AppleがiPhone用に準備中の独自クレジットカードは、マスターカードの支払いネットワークを使用することとなる模様。また、独自クレジットカードにおける最大の特典は、iPhoneとの豊富な連携機能であり、2%のキャッシュバックが受けられるようになるとのこと。ただし、クレジットカードに関連する機能で何かしらの追加料金が発生する可能性や、管理手数料などが必要となる可能性については明らかになっていません。
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