2019年02月17日 18時00分動画

恋に恋する男子を地獄に突き落とすかのような急転直下の無慈悲すぎるムービーが話題に

若い男女のキラキラした恋愛模様を軽快なリズムに乗せてお届け……と思いきや、恋に恋する男性の夢を打ち砕くかのような急転直下の展開に胸を締め付けられるムービーが公開されており、話題となっています。

ヴィッキー・おすし(@osushi_haochi)さん | Twitter
https://twitter.com/osushi_haochi

「彼女の存在をそれまで認識したことはなかった」という男性の独白からムービーはスタート。

ピロンと男性のスマートフォンに通知が来たのでチェックしてみると……

謎の女性から「久しぶり。電話帳であなたの番号見つけて」というメッセージが届きます。

それからメッセージのやり取りをするようになった2人は一気に仲を深めていきます。

男性が「俺たち会ってみないか？」と提案しますが、タイミング悪く、女性は家庭の事情により広州を離れることとなってしまいます。

「祖父の体調が良くないからこのまま実家にいることにしたの」ということで、しばらくは遠距離でのやり取りを強いられることとなる2人。

それでもスマートフォンが普及した現代社会において、2人は距離を感じさせない密なコミュニケーションを取り続けます。

「うちの茶畑、すごくない？」と、実家に帰省中の女性が男性に自慢中。

離れていてもスマートフォンさえあれば相手を身近に感じられます。

体調が優れない祖父の代わりに茶畑で一生懸命に働く女性に感化され、男性も都会で一心不乱に稼ぎ倒します。

そんな日々を送る中、ある日意を決して「君はどんな人がタイプなの？」と女性にメッセージを送る男性。

いかにも美人な女性は「イケメンが好き！」と回答。

イケメンを求める女性にわなわなしながら「イケメンて……ど、どれくらい？！」と動揺を隠せない男性ですが……

「冗談だって。真面目で前向きな人が好きよ」と女性。

続いて、「おじいちゃんが私はお嫁に行けないだろうって」と祖父から言われた気になる一言について語り始める女性。

「えっなんで？」

「お茶を煎るのが下手くそだからだって。おじいちゃんみたいに上手くできないの」

「だから将来の旦那さんには私の煎ったお茶しか飲ませないわ！」と、端から見ているとリア充爆発しろとしか思えないやり取りを繰り広げる2人。

そんな中、突如「おじいちゃんのお茶が売れ残ってて」と、最近の悩みを告白する女性。

「どうするか一緒に考えよう」

「家計には全然問題ないの。だけど苦労して作ったお茶が売れなくて……」

「もしよかったら……おじいちゃんのお茶飲んでみたかったんだ」と、売れ残ったお茶の買い取りを申し出る男性。

これには女性も大喜びで、「WeChatで振り込んでもらえれば！」と返し……

「すぐにお茶を送るね！」と、男性に丹精込めて作ったお茶を飲んでもらえることに大喜び。

男性はできる男らしくすぐさまスマートフォンから振込を済ませてしまいます。

そして、メッセージアプリで「お茶は送らなくていいよ。俺が会いに行くから」と、ついに女性に会いに行くことを決意したメッセージを送ろうとするのですが……

エラー

「は？」

その瞬間、お茶畑で可憐に自撮りしまくっていた美女が……

暗いオフィスでスマートフォンやPCを使って働く詐欺グループの一員に変身。そして「君が信じた『勤勉な美女』は実は詐欺グループかも？！」というナレーションが流れます。

「振込依頼してくるネット友達はほぼ詐欺師！」「広州市警察からの注意です」というわけで、ムービーは恋愛ムービーなどではなく詐欺被害を予防するための啓発ムービーでした。

「振り込め詐欺」あるいは「オレオレ詐欺」は、2004年に警察庁が命名し、2019年時点でもいまだに日本で横行している詐欺手法のひとつ。そんな振り込め詐欺の被害件数が中国でも急増しており、2017年には前年比70％増を記録したそうです。中国でも増加する振り込め詐欺の被害を食い止めるための一環として、広州市警察が公開したのが今回のムービーというわけ。確かに1度見れば同じようなシチュエーションにはまっても必ず思い出せそうなほどインパクトのある内容となっています。

なお、ムービーはTwitterユーザーのヴィッキー・おすしさんが日本語字幕を付けたもので、記事作成時点で2万回以上リツイートされています。