プライバシーの保護を掲げる検索エンジン「DuckDuckGo」がAppleのマップを採用
by Mike
プライバシー保護を掲げる検索エンジン「DuckDuckGo」が、モバイル版・デスクトップ版の地図・住所検索で表示されるマップ情報において、Appleの地図情報フレームワークである「MapKit JS」を採用したことを発表しました。
DuckDuckGo Taps Apple Maps to Power Private Search Results
https://spreadprivacy.com/duckduckgo-apple-mapkit-js/
DuckDuckGoはMapKit JSを採用した最初のグローバル企業の一つであると述べ、高度な住所検索や視覚情報、衛星画像などの機能を持ち世界中の人々が使っているAppleのマップをDuckDuckGoでも使用可能になるとしています。今回のアップデートにより、高度なマッピングとプライバシー保護が両立できるとDuckDuckGoは述べました。
たとえばカリフォルニア州のクパチーノにあるピザ屋を検索するため、「pizza in Cupertino」と入力すると、検索結果の右側にAppleのマップが表示されます。
マップをクリックすると拡大表示され……
サイドバーで店舗の情報をチェックすることが可能。これまでは無料で共同編集が行われてきた地図である「OpenStreetMap」を利用してきたDuckDuckGoですが、よりユーザーにとって使いやすく親しみのあるAppleのマップを採用することにより、これまで以上に快適なブラウジングを提供するとのこと。
声明の中でDuckDuckGoは「ユーザーがオンライン上でのプライバシーを得ることは、ブラインドを下ろすのと同じくらい簡単であるべきだと考えています」と述べ、当然ながらAppleのマップを採用したとしても厳格なプライバシーポリシーは維持され続けるとしています。マップを使用したとしても個人情報は収集・共有されることはなく、IPアドレスなどの個人を特定可能な情報をAppleをはじめとする第三者に提供することはないそうです。
また、地域検索によっておおよその位置情報がDuckDuckGoに送信される場合も、ただちに情報は破棄されるとのこと。今回の採用にあたってはAppleと緊密な協力を行い、新しいオンライン上での信頼基準を設定したとDuckDuckGoは述べており、Appleにもユーザーのプライバシーを漏らさないことを強調しました。
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