レビュー

Wi-Fiの電波強度や磁場・気圧など見えないデータをARで可視化してくれる「AR Sensor」を使ってみた


Wi-FiやLTE、Bluetoothの電波強度や磁場といった、目には見えない日常の空間データをARで投影することで可視化するツール「AR Sensor」が公開されたので、実際に使ってみました。

AR Sensor - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ken.arsensor


「AR Sensor」を作ったのは「河本(Ken Kawamoto)」さん。ブログによれば、当初の制作目的は「『週一ぐらいでどこからともなく流れてくる排水口の臭いのもとを突き止めたい』という家庭的な悩みを解決するため」だったそうですが、「使っているうちにWifiや磁場などのスマホで測れる様々なデータに応用すると便利+教育的であることに気づいて、汎用的なアプリとしてリリースしました」とのこと。

見えない空間データを可視化する「AR Sensor」を作った - 河本の実験室
https://kenkawakenkenke.hateblo.jp/entry/2019/01/05/231346

アプリはAndroid向けに無料公開されているので、Google Playで「AR Sensor」を検索してインストールします。ちなみに、対応端末はGoogle Pixel3やAndroid 8.0以上の端末だとのことで、Android 7.0の端末ではGoogle Playの検索結果には出てきません。


インストールしたら「開く」をタップして起動


写真と動画の撮影許可を求められるので「許可」をタップ


デフォルトでは「磁場」が選択された状態になっているので、「閉じる」をタップ。ちなみに、デフォルトでチェックが入っている「色を動的に更新」は「測定した点が『いい感じに』緑から赤が分布するように勝手に調整」する機能なので、不要な人はチェックを外してください。


端末周辺の磁場が示されています。


可視化できるのは「磁場」のほか、「LTE電波強度」「Bluetooth電波強度」「Wifi電波強度」「気圧」。


LTE電波強度の可視化では位置情報へのアクセスが求められるので「許可」をタップ。


「LTE電波強度」は、最寄りのLTE基地局の電波強度を表示してくれます。「居酒屋でネットが繋がる席を見つけるのに使いましょう」とのこと。


「Bluetooth電波強度」は、選択したBluetooth LEデバイスの信号強度を表示します。


「Wifi電波強度」は、接続しているWi-Fiルーターの信号強度を表示します。


実際に端末で電波強度を調べたときの見え方はこんな感じ。端末の目の前に色で電波強度を表したマーカーが次々と出現していきます。緑は電波が強いことを、赤は弱いことを示します。このムービーはAR Sensorの録画機能で撮影したものなので、同じようなムービーを誰でも手軽に撮影可能です。

「AR Sensor」で室内のWiFi電波強度を調べてみた - YouTube


画面左寄り、マーカーの向こう側に見えているアンテナがいっぱい立った黒い機器がWi-Fiルーター。ルーターの近くから左右へうろうろしつつ後ずさるとこんな感じになりました。


AR(拡張現実)なので、ルーターが壁の向こう側になってもマーカーは表示されたままです。


なお、マーカーを見失うと自動的に初期化されるので、マーカーを大量に浮かせたい人は端末をゆっくりと動かしてください。

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in レビュー,   ソフトウェア,   動画, Posted by logc_nt

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