ARで撤去された京大周辺の立て看板を復活させる「ARタテカン」
京都大学は京都市左京区にある吉田キャンパス周辺に並んでいた立て看板を2018年5月13日に撤去しましたが、その後、学生たちが撤去された看板を再度立て直し、18日朝に京都大学側が2度目の撤去を行うという大学側と学生側の小競り合いが続いています。そんな中、立て看板が撤去されたなら仮想現実で立て直せばいい、ということで「ARタテカン」を作成する京大生が現れました。
ARタテカンがどのようなものなのかは以下のムービーから確認できます。
百万遍交差点第二象限→第一象限→第四象限 pic.twitter.com/OgLQyVIMWT
— へいほー (@5ebec) 2018年5月20日
横断歩道を渡る撮影者が映している百万遍交差点は、何の変哲もない道路のように見えます。
しかし、よく見ると、向かい側にある黄色い立て看板は、タクシーが通過する度に車体の上へと浮かびあがっています。
さらに移動するとこんな感じ。看板の角度がちょっと替わりました。
京都大学の周囲ではおなじみの光景です。
横断歩道を渡りきって看板に近づいてみます。
さらに看板に近づいている様子は以下のムービーから。
試作#ARタテカン pic.twitter.com/6VYyfoCI9s
— へいほー (@5ebec) 2018年5月20日
「立て看板をどんどんつくってどんどん立てよう」という文字。手作りっぽさが感じられるリアルな見た目ですが……
看板はARなのでするっとすり抜けることが可能。裏側から見ると、文字が天地逆さまに。
右サイドから見るとこんな感じ。
また、少し離れた場所から見た様子は以下から。
おまけ pic.twitter.com/DZm3aZNmzg
— へいほー (@5ebec) 2018年5月20日
スマートフォンを持ったままちょっと歩いて看板から離れます。
振り返ると看板が石垣から透けていました。
ARタテカンを作ったのは京都大学工学部 電気電子工学科のへいほーさん。ARタテカンはマーカーレス型ビジョンベースARという技術を使っているとのことで、「スマホ掲げて百万遍交差点一周した上に何もないところにカメラを向け続けて同じところを歩き回る変人にならなければならないのが最も大変だった」と語られています。
スマホ掲げて百万遍交差点一周した上に何もないところにカメラを向け続けて同じところを歩き回る変人にならなければならないのが最も大変だった
— へいほー (@5ebec) 2018年5月20日
夜のARタテカンはこんな感じ。ものすごい存在感を発揮しています。
晩御飯()買うついでにARタテカン見てみたけど、やはり夜は明暗が少ないため厳しい。代わりに面白いものが撮れた。 pic.twitter.com/6ptGbAniFJ
— へいほー (@5ebec) 2018年5月20日
◆オマケ
なお、2004年の秋に百万遍交差点に面した石垣を撤去して歩道を整備することが発表された際には、京都大学の学生たちが反対の声をあげ、石垣の上、地上5メートルの場所に「石垣カフェ」を開店しました。Wikipediaによると、24時間営業の石垣カフェでは飲み物が格安で提供されるほか、グッズ販売も行われ、通りすがりの副学長に節分の豆をぶつけたり、二次試験の解答速報を絶叫する人の姿もみられたそうです。
石垣カフェ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%9E%A3%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7
当時の様子は以下のブログでも公開されています。
京都大学石垣カフェ!
http://401-500.wakkan.jp/425.html
「石垣撤去反対」という看板の上に建てられている小さな小屋っぽいものが石垣カフェ。
これがカフェ内部の様子。卓上にコンロがセットされています。
飲み物やコーヒーや紅茶があった様子。京大広報も置かれていました。
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