動画

「AR技術でオフィスを拡張する」ことを目指すスタートアップ「Spatial」とは?


拡張現実(AR)はコンピューターを利用して現実の世界に情報を重ね合わせることで、人間から見た現実世界を拡張する技術のことです。AR技術はゲームなどのエンターテイメントへの応用も注目を集めていますが、「Spatial」というスタートアップはAR技術技術を用いて「オフィス」を拡張することを目指しています。

Spatial - Collaborate from anywhere in Augmented Reality
https://spatial.is/

Spatialが提供するのは、主に遠隔地で勤務するメンバーとのやり取りに使用する、拡張オフィス機能を持つARコンテンツとのこと。リモート作業をしているメンバーと同時にARコンテンツを使用することで、まるで同じオフィスにリモートメンバーと対面しているような状況を作り出し、タスクの共同作業やブレインストーミングなどを行えるとSpatialは述べています。


SpatialがどのようなARコンテンツを提供しようとしているのかは、以下のデモムービーを見るとわかります。

Spatial - Collaborate from Anywhere in AR


インターネットの発達した現代では、リモートで働く従業員と一緒に仕事を進めることは珍しくありません。


そのために多くのチャットツールやビデオ通話アプリが存在していますが、さらに便利にリモートメンバーと共同する方法があります。


AR技術を使用すれば……


遠く離れた場所にいても、まるで隣に座っているかのように近づくことが可能。お互いに面と向かった状態でやり取りができます。


Spatialが提供しようと想定しているのは、単なる仮想対面ツールだけでなく……


共同で進めるタスクそのものまで、現実世界に拡張しようとしています。


チームはSpatialを導入することで、自らの考えを簡単に視覚化して共有することが可能。


リモートメンバーとも拡張現実を利用して、さまざまな話し合いができます。


Spatialの拡張現実はPCや……


スマートフォンといったデバイスとも同期させることができるとのこと。


空間を自由にワークスペースとして利用できます。


広大なキャンパスを利用してアイデアを視覚化し、メンバー間のやり取りが非常に効率的なものに変わります。


拡張現実に表示させたコンテンツは、直感的な操作が可能。


Spatialによって、デジタルと物理的な世界が融合します。


紙に描かれたイメージをスマートフォンで撮影すれば……


すぐに画像をイメージとして拡張現実に貼り付けることもできるようです。


物理的や距離やリアルとデジタルの境目に阻まれることなく、自由な共同作業が可能。


メンバーが遠く離れていても……


ヘッドセットを通じて同じイメージが共有できます。


また、無理にヘッドセットを用意しなくても、普通のノートPCから……


拡張現実に表示したディスプレイを通して会話に参加することも可能。


アイデアが目の前に投影されることで、より直感的にメンバーが物事を把握できるとのこと。


従来は考えられなかった共同作業の形が実現し、個々の能力を最大限に発揮して仕事に取りかかることができます。


Spatialは新たな「コラボレーション」の形を実現しようとしているとのこと。


2016年からプロジェクトを進めていたSpatialは、2018年になって800万ドル(約9億円)もの資金調達に成功したと報じられており、ARによる拡張オフィスの取り組みを進めていくとしています。ARは遊びやゲームとしての利用だけでなく、仕事などにも応用が広がっていくかもしれません。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「スタートアップが成功するためには」をベンチャーキャピタル代表が語る - GIGAZINE

スタートアップ企業が絶対にやってはいけないこと7選 - GIGAZINE

スタートアップで最初のエンジニアを雇う場合に気をつけるべきこと - GIGAZINE

スタートアップに「参加すべき理由」と「参加するべきでない理由」をTwitch創業者が語る - GIGAZINE

従来のARをはるかに凌ぐリアルとデジタルの相互作用を実現可能なAR技術「Niantic Occlusion」 - GIGAZINE

ARでサッカーの試合を立体的にテーブル上に再現する新技術「Soccer On Your Tabletop」がスゴイ - GIGAZINE

Googleが新しくARヘッドセットを開発中と報じられる - GIGAZINE

in ソフトウェア,   動画, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.