MicrosoftがAppleを抜いて「アメリカで最も価値の高い企業」に

by efes

2018年にアメリカ初の1兆ドル企業となったAppleですが、ニューヨーク時間2018年11月26日の取引時間中に一時的にMicrosoftに時価総額で抜かれ、Microsoftが「アメリカで最も価値のある企業」となったと報じられています。

Who's Most Valuable? Apple Is Still the Champ Over Microsoft - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-11-26/microsoft-pulling-even-with-apple-in-ranks-of-biggest-companies

Microsoft (briefly) passed Apple to become the most valuable US company today | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2018/11/microsoft-was-more-valuable-than-apple-again-for-a-brief-moment-of-market-glory/

Microsoft briefly overtakes Apple to become the world’s most valuable company - The Verge
https://www.theverge.com/2018/11/26/18109784/microsoft-apple-market-cap-2018-valuable-company

2018年8月、Appleの企業価値は株価ベースで1兆ドル(約110兆円)に到達しました。一度は「あと90日で銀行の預金が底をつく」という状態に陥ったAppleですが、アメリカで初の1兆ドル企業となる偉業を成し遂げました。

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しかし、AppleはiPhoneの売れ行きが鈍化しており、2018年10月に過去最高の1兆1000億ドル(約125兆円)を記録してから後、特にここ数週間で株価が急落しています。そして、11月26日の取引時間中に、Microsoftの時価総額が8129億3000万ドル(約92兆2190億円)、Appleの時価総額が8126億ドル(約92兆1810億円)となり、一時的にAppleが首位をMicrosoftに渡すことになりました。Appleはすぐに首位に返り咲いたとのことですが、一時的にMicrosoftがアメリカで最も価値のある企業となったわけです。

Microsoftは一時期低迷を見せていましたが、2014年2月にサティア・ナデラCEOが就任してから、株価は好調に推移しています。2018年5月にはMicrosoftの時価総額がGoogleを上回り「世界第3位の企業」に返り咲いたことが報じられ、10月にはAmazonを上回りました。Googleが広告収入に依存している一方で、Microsoftは他のテクノロジー企業に比べ、ハード端末だけでなくクロスプラットフォームテクノロジー、クラウド、人工知能など多様なビジネスを展開していることが強みとして挙げられています。

Bloombergによると、ニューヨーク時間11月26日16時5分、Appleの時価総額は約8286億4000万ドル(約93兆9970億円)となり、Microsoftの約8229億ドル(約93兆3420億円)という時価総額を再び抜きました。多くのメディアはMicrosoftが首位になったことは「決定的な出来事」とはいえない、という見方を示しています。AppleもまたiPhoneの端末売上以外の、コンテンツとソフトウェアによる収益に注力しており、他の企業と比べてまだまだ有利なポジションにあるとのこと。一方で、アナリストらは今後、Appleの株価に売り圧力がかかり、首位の座から陥落する見込みもあると述べています。