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Appleは販売が低調な「iPhone XS」の生産数も削減か、一方でAppleの売上そのものには期待の見方も

By Aaron Yoo

Wall Street Journalが報じたところによると、Appleは最新型のiPhone XSの生産台数を絞っている模様です。「ついにiPhoneの成長にも陰りが見えたか」とも思える出来事ですが、その一方でAppleの売上規模にはそれほど大きな懸念は存在しないとも見られています。

Apple Suppliers Suffer With Uncertainty Around iPhone Demand - WSJ
https://www.wsj.com/articles/apple-suppliers-suffer-as-it-struggles-to-forecast-iphone-demand-1542618587

Apple reportedly cuts production orders for iPhone XS and iPhone XR - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/11/19/apple-cuts-orders-iphone-xs-xr/

WSJがサプライヤー筋から入手した情報によると、Appleは2018年9月に発表した新型iPhoneの発注数を減らしているとのこと。すでにiPhone XRが販売不振のため減産されていることが先行して報じられていましたが、実際には上位モデルとなるiPhone XSシリーズでも同様の状況が生じている模様です。


その原因は、やはり高騰を続けるiPhone端末の価格によるところが大きいとみられているとのこと。ここ数年、iPhoneの販売台数拡大の駆動力となっていたのは中国市場でしたが、ここに来て中国での需要に陰りが見え始めていることから、Appleは端末の生産規模を一時的に絞る判断を下しているようです。

このあおりを受けるのは、もちろん実際に端末を生産しているサプライヤーです。匿名を条件にあるサプライヤーの人物は、「成長があればさまざまな罪が覆い隠されます。しかし成長が鈍ると、海の底からゴツゴツとした岩が露呈してくるものです」と例え話を使って問題が露呈してきていることを述べています。

By Aaron Yoo

一方で、当のAppleにはそれほど大きなダメージは今のところ及んでいない模様。これは皮肉にも、端末価格の上昇のおかげだとみられています。2017年のiPhone Xでは日本でも「ついにiPhoneが10万円を超えた」と話題になり、2018年のiPhone XSシリーズはさらに端末価格が高騰。これによりiPhoneシリーズは1台あたりのASP(Average Selling Price:平均販売価格)が上昇していることから、仮に売れた台数が減っても売上規模そのものはある程度確保できるという状況が存在します。

現に、2018年11月初頭にAppleが発表した2018年第4四半期(9月期)の決算では、iPhoneの販売数は0%だったにもかかわらず、iPhoneから生み出された収益は20%の上昇を見せています。

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もう一つ明るい材料は、これから待ち構える年末のホリデーシーズンの特需が存在すること。過去の状況を見ても、iPhoneは年末の時期に最も販売が好調になることが期待されています。特に財布のヒモが緩むクリスマス近辺には、多少高価であってもiPhoneを買ってしまうという人が少なからず現れると期待されており、一次的には落ち込んでいるiPhoneの需要もある程度回復すると予測する見方もあるようです。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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