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高価格なiPhoneによってAppleが史上最高の第3四半期決算を達成


Appleが2018年6月期の決算を発表しました。高価格iPhoneによって売上高が拡大し、iCloudなどのサービス部門の収益性がさらに高まるなど、「史上最高のQ3決算」となっています。

Apple Reports Third Quarter Results - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2018/07/apple-reports-third-quarter-results/

Appleの税務会計上の第3四半期(Q3)にあたる2018年6月期決算は、売上高が532億7000万ドル(約6兆円)、売上高成長率は前年同期比17.3%、純利益は115億2000万ドル(約1兆2900億円)、EPS(1株当たり利益)は2.34ドルと、いずれも市場予想を上回る極めて好調な結果となりました。ティム・クックCEOは「AppleのQ3決算史上最高の結果となったこと、二けた%の成長率を記録したことに興奮しています」とコメントしています。なお、好調な決算を受けて、Apple株価は時間外取引で3%アップとなっています。


史上最高のQ3決算の中身をみると、最も重要な製品のiPhoneの販売台数は4130万台と市場予想をわずかに下回ったものの、前年同期とほぼ同程度の販売台数を維持しました。同程度の販売台数にもかかわらず、販売単価は平均724ドル(約8万1000円)と市場予想を上回り、これによって高い利益率を確保。iPhone Xなど1000ドル(約11万円)オーバーの高価格帯iPhoneへのシフトによって、販売台数を稼がずとも巨額の利益を上げることに成功しています。


さらに、注目すべきはiTunes StoreやApple Pay、Apple Musicなどのサービス部門の売り上げが前年同期比31%アップの95億4800万ドル(約1兆1000億円)となったこと。Apple Payの決済は前年同期比の約3倍にあたる10億回以上を記録するなど、ドル箱のiPhoneだけでなくサービス部門の収益構造がさらに改善されていることが明らかになっています。

なお、国別の売り上げは、アメリカが20%、ヨーロッパが14%、中国が19%、日本が7%、その他アジア太平洋が16%といずれの地域でも増加しています。


絶好調のQ3決算だったAppleですが、2018年9月に新型iPhoneが予定通り発売されれば、新型iPhoneの売り上げが反映される2019年Q2までに時価総額1兆ドル(約110兆円)の企業となる可能性がありそうです。

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in メモ,   モバイル,   ネットサービス,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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