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ついにFacebookのユーザー数が初の減少へ、株価は20%暴落


創業以来右肩上がりの増加を維持してきたFacebookのユーザー数が、初めて減少に転じたことが分かりました。これを受けてFacebookの親会社・Metaの株価は一時20%超の下落を記録しました。

Meta - Meta Reports Fourth Quarter and Full Year 2021 Results
https://investor.fb.com/investor-news/press-release-details/2022/Meta-Reports-Fourth-Quarter-and-Full-Year-2021-Results/default.aspx

Facebook-parent Meta (FB) Q4 2021 earnings
https://www.cnbc.com/2022/02/02/facebook-parent-meta-fb-q4-2021-earnings.html

Metaは2022年2月2日に、2021年10月から12月末までの第4四半期と通年の決算報告を発表しました。社名をFacebookから変更して以来初めての決算報告によると、同社の売上高は前年同期比20%増の336億7100万ドル(約3兆8500億円)だった一方で、純利益は前年同期比8%減の102億8500万ドル(約1兆1700億円)でした。


予測を大きく下回る業績の発表を受けて、Metaの時間外取引での株価は前日の終値から20%以上下落しました。


特に大きく注目を集めたのが、ほぼ一貫して増加していたFacebookのデイリーアクティブユーザー数(DAU)が初めて減少を示したことです。発表によると、2021年第4四半期のDAUは平均19億2900万人で前期の19億3000万人から微減しました。DAUの内訳を見ると、アジアやヨーロッパでは引き続き増加しているものの、北米とその他の地域では減少に転じており、これが全世界合計でのDAU減少につながっていることが分かります。


今期の業績が振るわなかった理由についてMetaは、Appleのプライバシー強化やマクロ経済における課題など、複合的な要因に見舞われたのが原因と分析しています。また、収益の軸がフィードやストーリーズといった収益率の高いサービスから、InstagramのReelsといった比較的収益率が低い動画サービスにシフトしているのも一因とのこと。

アメリカの大手IT企業の決算報告が出そろう中、精彩を欠いた数字を発表したMetaは一人負けの状況にあります。Googleの親会社であるAlphabetは2月2日に、広告収入などが前年から大きく躍進したことを示す好決算を発表したほか、AppleとMicrosoftも市場の予想を上回る利益を上げたことを報告しました。

Googleの2021年第4四半期の広告収入は前年比33%増の612億ドル(約7兆300億円)、YouTubeの広告収入は前年比25.4%増の86億3000万ドル(約9900億円)と絶好調 - GIGAZINE

by Niharb

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in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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