Pixel 11は新機能「カメラスタイル」で何を実現したかったのかカメラチームリーダーが解説
スマートフォンで写真を撮ると、空は青く、顔は明るく鮮明に、夜景もノイズは少なく被写体が明るく写って、もはやこれといった問題はないように思えますが、実際にはスマートフォンのカメラの開発者には大きな難題があるとのことで、「Pixel 11」シリーズに新機能の「カメラスタイル」を搭載した理由について、Google Pixelのカメラチームを率いるアイザック・レイノルズ氏が説明を行っています。
Google is making the Pixel cameras better by making them worse | The Verge
https://www.theverge.com/tech/978084/google-camera-looks-interview-computational-photography
「カメラスタイル」はPixel 11に追加された、撮影した写真の仕上がりを調整する新機能です。写真の見た目を変更するだけなら、これまでもフィルターなどで実現していますが、「カメラスタイル」はこれまでの機能が「撮影処理後に編集・調整を適用する」ものだったのに対して、センサーレベルで画像データの処理方法を変えているという点が特徴です。
Pixel 11の7つのアップデートについて知っておくべき情報
https://blog.google/intl/ja-jp/products/devices-services/pixel-11-features/#camera-looks
スタイルとしてデフォルトで柔らかい描写の「ナチュラル」、深いコントラストの「シャドー」、温かみのある「バニラ」が選べるほか、6つの追加スタイルからさらに好みのものを選ぶことができます。
以下は左からオリジナル、追加スタイル「デジカメ」、追加スタイル「モノクロ」、追加スタイル「マガジン」。
ニュースサイト・The Vergeのデヴィッド・アイメル氏と話をしたレイノルズ氏によると、撮影された写真について、最適化されたものを求める人たちがいる一方で、「より現実味のあるもの」や「伝統的なもの」を求める人も増えていて、二極化が進んでいるとのこと。
「カメラスタイル」は、レイノルズ氏らのチームがこの問題の解決に取り組むために導き出した機能で、そもそもカメラが写真をどのように撮影し、処理するかという点を根本から見直したものだそうです。
HDR合成が行われる場合でもあえて合成するフレーム数を減らして、ハイライト部分をやや白飛びしたまま残したり、シャープネスをかけずに輪郭部分を柔らかく仕上げたりしています。技術的にはディテールやダイナミックレンジが低下しており、人によっては「低品質」という評価になる可能性もありますが、結果として個々のユーザーが実際に求めている写真に近づくはずだと開発チームは考えているとのこと。
従来のPixelシリーズのカメラ処理フローだと、仕上がりに違和感のあるユーザーは処理後の自動調整が必要であり、処理によって何らかの変化が発生済みだった場合は受け入れるしかありませんでした。しかし、Pixel 11では処理段階を大幅に前倒ししており、出来上がりはシンプルでよいという場合、そもそも処理を行わないことも可能です。
アイメル氏は、画像に対する制御権をこれほどユーザーに与えるというのはGoogleにとっての大きな転換点だと指摘。直近のPixelのカメラアプリで行われる画像処理はあまりにも機械的になっていて、かつて高く評価されていたリアリズムを喪失していたものの、Pixel 11で新たな方向性が打ち出されたと評価しています。
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in ハードウェア, スマホ, Posted by logc_nt
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