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宇宙で撮影された初の8Kムービーが公開中、超高画質で国際宇宙ステーションの内部が視聴可能


地上からおよそ300~400キロメートルという高さにあり、世界各国の実験棟が接続された国際宇宙ステーション(ISS)から、宇宙で撮影されたものとして初となる8Kムービーが到着し、NASAによって公開中です。普段なかなか見ることができない、ISSの貴重な実験施設や乗組員の様子を超高画質で見ることができます。

First 8K Video from Space - Ultra HD - YouTube


「国際宇宙ステーション上で行われている科学は、宇宙、そして地球での私たちの未来にとって重要なさまざまな謎を解き明かしています」


女性乗組員が研究しているのは、宇宙空間でのDNA・RNAのシークエンシング。2016年から宇宙でもDNAやRNAのシークエンシングが行われていて、遺伝学の研究だけではなく、乗組員の健康研究のためにも用いられているそう。


マイナス80度で実験サンプルを保存できるISS用の実験室用冷凍庫(MELFI)


2018年4月にISSへ追加された先進植物生息地(Advanced Plant Habitat:APH)は、衛星軌道上の実験室では最大の成長チェンバーです。


植物は、効率よく光合成をおこなうため、紫色の光で照らされています。


画面中央に伸びているアームは、カナダの宇宙ステーションが持つ長さ17メートルのロボットアーム「Canadarm2」で、実験室の組み立てに広く関わっていたとのこと。


巨大な台風の目は、地上観測プロジェクト「Crew Earth Observation」によって撮影されたもの。


地上の火山活動や天気、都市の成長、農地の拡大などを広角24mmから超望遠1200mmに対応した市販のデジタルカメラで撮影し、観測します。


男性乗組員が修理しているのは、光顕微鏡検査モジュール(LMM、Light Microscopy Module)です。微小な重力環境でのミクロな現象を研究することができ、さまざまな倍率で遠隔からデジタルの画像や映像で撮影し、ダウンロードすることができる最先端の施設とのこと。


修理しているドライバーが、空中を漂ったままくるくると回り続けています。


Plant Habitat-1では、宇宙で生育した植物と地球上で生育した植物で、遺伝子・代謝・光合成・重力の影響がどのように変わっているかを比較する施設です。


「5」「6」と数字の書かれたパーツがゆっくりと開くと……


窓ガラスがはめ込まれていて、乗組員が外を眺めている様子が見えます。「Cupola」と呼ばれる出窓はロボットアームの制御を視認できるように設けられたものです。


Cupolaからの眺めはこんな感じ。


これは低速のウォータージェットを作り出し、その変化を観察することで、ロケットとジェットエンジンの噴霧燃焼プロセスの改善を狙うという「Atomization」という実験プロジェクト。


ジェット噴射の実験器具があるのは、なんと日本の実験モジュール「きぼう」。よく見ると、その背景にJaxaのロゴと日の丸が見えます。


ISSから見た、コロンビアのグアジラ半島の様子。


BCAT-CS」と呼ばれる実験装置。石英と粘土の堆積物を研究し、粒子間に働く力を研究しています。


乗組員の健康をチェックするために、定期的に血液や唾液のサンプルを分析し、搭乗中の乗組員の免疫システムに異常がないかを検査します。


Life Support Rack(LSR)は、閉鎖された空間で空気を循環させて新鮮な空気に作り替える装置。操作している乗組員の左腕にはスマートフォンが固定されています。


足を固定していないカメラマンが浮遊しながら姿勢を制御しようとしている姿も。


青いシャツを着た乗組員がメンテナンスをしているのは、「きぼう」のエアロックです。「きぼう」は船外実験プラットフォームを備えているので、小型の衛星を準備するためにも使用されます。


以下の画像左にいるのは実験用ロボットの「SPHERE」で、緑色のタンクに入った液体を運搬しています。


SPHERES Tether Slosh」というプロジェクトでは、流体力学機器とISSに搭載されたロボットを組み合わせて、液体を含む貨物を運搬するためのオートメーション戦略を調査しています。

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in サイエンス,   動画, Posted by log1i_yk

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