レビュー

大容量電流で車のジャンプスタートもスマホの充電もできるモバイルバッテリー「Anker Roav ジャンプスターター Pro」を使ってみた


Ankerから2018年10月24日(水)、バッテリーが上がってしまった車のエンジンをかけることができるコンパクトジャンプスターター「Roav ジャンプスターター Pro」が登場しました。このデバイスはGIGAZINEでもレビュー済みの「PowerCoreジャンプスターター mini」とほぼ同じサイズながら最大電流800A(アンペア)と従来の2倍の最大電流性能を持たせることで、最大で排気量6リッターまでのエンジンに対応しているとのこと。さらには、ケーブル部分に電圧計が追加されて自動車のバッテリーの状態を確認できるなど機能の拡充が果たされているということで、その実力のほどを編集部に届いた実物を使って一足先に試してみました。

[New Release] Jump Starter Pro - Roav / Product Discussion - Community
http://community.anker.com/t/new-release-jump-starter-pro/62442/1

実際にバッテリーの上がった車にRoav ジャンプスターター Proを使って、ジャンプスタートを行った様子は以下のムービーで確認することができます。

「Anker Roav ジャンプスターター Pro」で車のジャンプスタートをやってみた - YouTube


Roav ジャンプスターター Proのパッケージはこんな感じ。


箱を開けると、黒とオレンジを基調としたデザインのキャリーケースが入っていました。これしか入っていないので、本体や付属品などはすべてこの中に収められているようです。


高さはiPhone Xの3分の2ほどで約9cm。


重さは888g。このケースの中に全ての装備品を納めることができるので、車のトランクなどに入れておけば安心というわけです。


キャリーケースの中には本体のほかに、クランプ付きジャンパーケーブル、Micro-USBケーブル、取扱説明書、サポート連絡先が書かれた紙が入っていました。


本体は約16cm×8.5cmで、iPhone Xよりひとまわり大きいサイズ。「プレミアム素材」と用いたという本体は、かなり頑丈そうな雰囲気を放っています。


厚さは約3.5cmで、iPhone Xの厚さ(7.8mm)の4倍ほどです。


単体の重さは215gでした。


本体には機能ボタン、バッテリー残量を表示するインジケーター、コンパスがあります。


コンパスは小さいですが、中でひっかかったりせず正確に方位を示してくれます。真っ暗闇の山中でエンジンが止まった時などに、役立つかもしれません。


反対側にはLEDライトがあり……


かなりの明るさがあるので、夜間のバッテリー上がりの際にも重宝しそう。


側面には左からジャンピングポート(ジャンプケーブル差込口)、USB出力ポート×2、USB Type-C入力ポートが並んでいます。


となりの側面には電源スイッチがありました。


充電するにはUSB Type-C入力ポートに付属のUSBケーブルを差し込み……


もう一方をUSB電源につなぎます。ACアダプターやUSB-ACアダプターなどは付属していないので、スマートフォンで使っているアダプターやPCのUSB端子などに接続して充電します。なお、入力電流は最高3Aに対応しています。


次に「USB簡易電圧・電流チェッカー」を使って、充電時の実際の電流と電圧も調べてみます。今回はiPhone XとNexus 6と使って調べてみます。


iPhone Xを充電してみると、電流は1.38A。


電圧は5.2Vで、約7.2Wの出力でした。


Nexus 6を充電をしてみます。電流は1.4A。


電圧は5.01Vで約7Wとほぼ同じ出力で充電していました。


次に、2個のUSB出力端子から同時に充電して、出力に変化があるか調べてみます。iPhone Xの電流が1.37Aで……


電圧は5.03Vで、出力約6.9Wと単独で充電したときほとんど変わりがありませんでした。


Nexus 6の電流は1.39A。


電圧は5.02Vで約7Wと、やはり大きな違いはありませんでした。合計出力は3.5Aなので、スマートフォン程度なら2台同時でも十分に充電ができるようです。


次に、編集部の車のバッテリーを上がった状態にして、実際にジャンプスタートをやってみました。なお、充電残量が50%以下だとジャンプスタートができない場合があるので注意してください。実際にジャンプスタート行った様子は、冒頭と同じ以下のムービーで確認できます。

「Anker Roav ジャンプスターター Pro」で車のジャンプスタートをやってみた - YouTube


ジャンパーケーブルは単体でバッテリーの状態を確認できます。実際に計測してみると出力は7.8V。12V車のエンジンスタートには到底足りず、完全にバッテリーが上がった状態であることが分かります。


それでは実際にジャンプスタートを行ってみます。ジャンパーケーブルを本体に差し込んだら……


赤のクランプと黒のクランプを車のバッテリーに接続します。


あとはエンジンのキーをひねって始動すればジャンプスタート成功です。


「Anker Roav ジャンプスターター Pro」は2018年10月24日(水)から公式オンラインストアとAmazon.co.jpで購入が可能で、価格は税込6999円です。さらにAmazon.co.jpでは初回300個限定で10%OFFの6299円で購入できるとのことなので、気になる人は早めにチェックしてみてください。

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in レビュー, Posted by log1l_ks

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