トランプ大統領の緊急警報メッセージ「プレジデンシャル・アラート」がアメリカ全国民のスマホに送信され騒然
現地時間の2018年10月3日(水)14時18分、アメリカの携帯電話利用者2億人以上に対して、大統領の緊急警報メッセージである「プレジデンシャル・アラート」がテスト送信されました。「大統領から自分の端末にメッセージが送信されるのか?」と混乱が見られたプレジデンシャル・アラートですが、無事送信は完了したようです。
The IPAWS National Test | FEMA.gov
https://www.fema.gov/emergency-alert-test
'What the hell is this': Americans stunned and annoyed after Trump sends out nationwide presidential alert
https://www.rawstory.com/2018/10/trump-texted-everyone-america-people-not/
The first FEMA Presidential Alert just hit phones across the US - The Verge
https://www.theverge.com/2018/10/3/17931750/fema-presidential-alert-test-reminder-trump-public-alert-warning-system
Presidential alert: Twitter reacts to Donald Trump, FEMA test alert
https://www.usatoday.com/story/news/politics/onpolitics/2018/10/03/twitter-reacts-donald-trump-fema-test-presidential-alert/1513317002/
プレジデンシャル・アラートのテスト送信はもともと2018年9月に行われる予定だったのが、10月3日に延期されたもの。件名に「Presidential Alert」(大統領警報)と記載した通知がユーザーの元に届き、端末が大きく鳴ると共に特殊な振動が発生する仕組みとなっています。実際のテスト送信に先んじて、プレジデンシャル・アラートが送信されることはニュースで報じられていました。
これが実際に送信された大統領緊急警報のテスト内容。スケジュール通り、14時18分に送信されたメッセージには、「これは国家無線緊急警報システムのテストです。対応する必要はありません」と記されています。
Hey @realDonaldTrump
— Bishop Talbert Swan (@TalbertSwan) 2018年10月3日
Don’t text my phone ever AGAIN.
I don’t wanna say it no mo!!!
#PresidentialAlert pic.twitter.com/yuZUE5CX5k
Apple Watchにも警報は届いたようです。
I do not like this Donald Trump.
— Molly Jong☠️Fast (@MollyJongFast) 2018年10月3日
I do not like him on my phone.
I do not like his little clone.
I do not like him here or there.
I do not like him anywhere.#PresidentialAlert pic.twitter.com/cEbc5V7amL
プレジデンシャル・アラートはトランプ大統領が個人的に端末から送信したものではなく、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)が送信したもので、天候や自然災害を告げる全米無線緊急警報システムの仕組みが利用されました。天候や自然災害を告げる警報は一部地域の住民に限定して送信されていたのに対し、プレジデンシャル・アラートは区域を限定せず、アメリカのほぼ全ての端末に送信されているのが大きな違いです。ただし、何らかの理由でテスト警報を通知しない端末も存在するとのこと。
しかし、プレジデンシャル・アラートの送信に際しては、「トランプ大統領がアメリカ中の電話をコントロールしている!」と考える人もおり、混乱が見られました。
TRUMP ALERT
— Comfortably Smug (@ComfortablySmug) 2018年10月3日
President Trump now controls all phones in the US!
「あなたの連絡帳から私を削除して。プレジデント・アラートは最悪」といったように、「大統領が個人的な連絡を自分に取れるのでは」と考える人も。
Hey fucktard @realDonaldTrump take me off your contact list. #PresidentialAlert is bullshit. pic.twitter.com/9fnWscjP7N
— Edwin Pinto (@EdwinPi51459669) 2018年10月3日
また、「これには賛同できません。アクションが必要です」と仕組みに反対する人や……
I disagree. Action is needed. #PresidentialAlert pic.twitter.com/ABXy3Iqkrr
— Jennifer Novak (@jnovakfl) 2018年10月3日
「誰かがハッキングを行い、プレジデンシャル・アラートを武器として使ったらどうなるでしょうか。間違った情報が広がり、アメリカ中がパニックになります」と指摘する人もいました。
Imagine if someone hacks and weaponizes the #PresidentialAlert. Nationwide panic, misinformation.
— Wajahat Ali (@WajahatAli) 2018年10月3日
一方、Twitter Dataは、「#PresidenstialAlart」というタグがどのタイミングで使われたのかを示すグラフのスパイクが、メッセージ送信から1時間が経過し15時18分ごろに最大となっているという不思議な現象を報告しています。
Think you can tell when everyone got the presidential alert on their phones today? pic.twitter.com/fRKBSI4IAL
— Twitter Data (@TwitterData) 2018年10月3日
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